「現代文はテクニックで得点できる」という考え方

これは決して間違いではありません。

むしろ正しいといっていいでしょう。

が、しかしです!

ここで問題になるのは、
はじめからテクニックに頼ってしまうことです。

よく、テクニックや解法パターンを扱った参考書では
「~のパターン」や「~の法則」といった形で
紹介されているものがありますね。

これらを鵜呑みにすることはとても危険なんです。

そもそも論ですが、

それらの参考書が対象としているターゲットは、
ある程度読解力の身に付いている受験生なのです。
「参考書」といっても商業目当てですから、タイトルを限定してしまうと売れなくなります。敢えてタイトルで限定するようなことを書く著者は少ないですが、中身を読んでいれば一目瞭然ですよね。

しかし残念なことに、受験生や浪人生の多くは、

理科社会よりも勉強時間が必要とされる現代文や数学、英語を
1か月前後あるいは1週間未満の短期間で効果を求めます。


「あれっ!おかしいな~、前はこの方法で解けるって書いてあったのに」
「この方法覚えたのはいいけど、実践であまり使ったことないな~」
「一時点数上がったけどその後はなんだか微妙だな…」

このような”もやもやした思い”を抱いている方はいませんか?

これも当然ですが、

一夜漬けで覚えたようなテクニックや解法パターン
これらを駆使したくらいで現代文の成績が上がるなら、
誰も受験で苦労していませんよね^^;

難関大学へ合格するためプライベートを削ってまでして
勉強に打ち込む受験生なんていなくなります。

現代文の勉強方法が分からない!

そう嘆く受験生もいなくなるはずです。

テクニックや解法パターンは現代文の基本的な読解力が身に付いてはじめて生かされるものです。

逆を言ってしまえば、

テクニックを使いこなせるだけの読解基礎力がなければ
せっかくの努力も意味がなくなってしまうということです。

読解力がない状態でいきなりテクニックに頼ってしまうと、
文章を読解していく地味な作業をしなくなるので、
その後の得点が伸びにくくなることすらあります。

狙ったところにまともなボールを投げられない人が、
変化球を投げても実践で使い物にならないのと一緒です。

偏差値55以上の国公立大学を目指したい、偏差値60以上の私立大学を目指したいという受験生にとっては悩ましい問題でもあります。

2次試験や個別試験で十分対応できる下地をつけるためにも

テクニックが単体で強さを発揮することはない!

今日はこのことを押さえておきましょう。


文責:田中


~~~編集後記~~~
個人的にちょっと嬉しいニュースがありました。

どうやらホンダがF1へ復帰するみたいですね。

”技術大国日本”の意地と誇りをかけて世界と闘ってほしいですね。
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