前回は、
ディスコースマーカー(接続詞や前置詞句)に縛られてはいけないよ!

というお話しでしたね。

ではどうすればよいのか?

ディスコースマーカーを文を読むための”補助”だと割り切るのです。

そう、あくまで”補助”なのです。

なぜかというと、そもそもディスコースマーカーが
文と文をつなぐために存在しているからです。

最近はディスコースマーカーを取り扱った参考書をよく見かけます。

なかにはテクニックとして扱っているものも・・・


その単なるテクニックとして覚えただけでは、
全て円満解決!というわけにはいかないのですね(^_^;)

特に、センター試験で8割以上を狙っている
国公立大学を目指していて2次試験と突破しなければならない
私立大学の個別試験に対応しなければならない

これらに合致する受験生は特にです!

ですから、あくまで”文のつなぎ役”として捉えてください。

とはいっても、

注目すべきディスコースマーカーの前後の文脈には
答えにつながるヒントが隠されていることが多いのは事実です。

解答の手がかりが近くにあることを頭の片隅に置きつつ、
次にどんな論が展開されるか注意しながら文を読み進めましょう。

例えばです。

「しかし」や「~が」など逆説のディスコースマーカーがあったら、
「お、次の文は前の論を否定するのかな?」と予測できます。

「要するに」「つまり」など要約のディスコースマーカーがあったら、
「次は抽象的なメッセージがくるのかな?」と考えられます。

「~によって」や「~のため」などのディスコースマーカーがあれば、
「次文は前文と因果関係があるのかな?」と考えられます。

「ディスコースマーカー発見!近くに答えのカギがぁぁ!」

と、反応して答えを探すよりも。

それらの役目を考えて次の文脈がどんな内容になるか、
ある程度予測を立てることに力を注ぎましょう。

ディスコースマーカーを次の文を予測するために手がかりにして、
次にどんな論が展開されるかを予測して読み進める。


これを繰り返して取り組んでみてください。

ディスコースマーカーに頼って問題を解くよりも、
はるかに現代文の底力が身につくはずです。

慣れてくれば、
次にどんな一文がくるのかある程度予測できるようになります。

瞬時に論の展開を見抜けるようになるので
必然的に文章の読解スピードも正答率も高くってきます。


文責:田中


~~~編集後記~~~
学生時代、駐車違反で罰金を払らった友達がいました。

その彼は警察官に向かって、「すみません!学割はありませんか?」と真顔で聞いたのです。

警察官の方は呆れた顔で「学割はありません」と答えました。

私はというと、隣にいて笑いをこらえるので精一杯(笑)
(罰金に学割って、、あるわけねーだろ!)

ちょっと昔の話でした。
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