わたしの眠りを 誰も知らない

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明け方の雨のように
そっと
一人分の小さな夜に寄り添って
息を吐けば
痛いほどに染み込んだかなしみが
ほろほろ と
やわらかく落ちていく

まだ朝を沈めたままの空に
白い息だけが残されて

持て余された思考が
夢に変換される

わたしの眠りを 誰も知らない

誰も知らない

.

背中が痛い、痛い、痛い。


ぱかっと割れそう。

羽が生えたらきみにあげる。

エイリアンでも出てこないかな。

蜘蛛がたくさん出てくる、っていうのはどっかで見たな。


痛い。





雨をはじく
白い肩

きみによく似た紫陽花が
今も色にこだわっている

夕闇が置き去りにした季節に
きみとふたり 佇んだまま
明けない夜を呼ぶ

.

彼女達は不器用なだけだったんだな、と今更。

それは私も同じで、お互い不器用だったから、見失う物が多すぎて、向こう側ばかり見ていて、おかしくなっちゃったんだね。


今更。

もう6月だよ、幸せを探すには丁度良い頃だと思いませんか。




同情と共感は同じものだと思っている彼女の靴はいつも汚かった

ヘッドフォンを押し当てた耳の奥で誰かが泣いている
もうすぐ夏が来る、窓の外からアスファルトの匂いが蝉の声、と、テレビの砂嵐のような音と一緒に扇風機が送る風にかき混ぜられていく

子供のように
泣いてしまえば

泣いてしまえば、蝉のように
一週間で 燃え尽きて、嗚呼、花火のように

美しくもない、耳の奥から今にも溢れ出てしまいそうな感情、感情、感情が
ぱちり ぱちりと丁寧にシャッターを切り続けて、

(彼女の靴はいつも)

(汚かった)

耳の奥で
泣いて

.