
今日は8月8日です。
そして佐原にとっては一生忘れることのできない日でもあります。
それは33年前の今日、当時高校2年生の自分は友人達9人で豊橋の表浜(太平洋)に泳ぎに行ったときのことです。
その太平洋は、今放映中のNHK朝の連続ドラマ「エール」のオープニングでも流れる美しい砂浜と青い海が広がる素晴らしい場所です。
しかし、そんな綺麗な海も、一度牙を剥くととんでもなく危険な場所になります。
そしてその日、その自然の驚異をまざまざと見せつけられたのでした。
遊びはじめのうちは、いつもより少し波が高くて楽しいな、という印象でした。
しかし、自分と友人2人が陸に上がって日向ぼっこをしはじめて30分ほど経った頃です。
「おい! あいつら大丈夫か!?」
他の友人3人が叫びました。
海を見ると30分前の姿から豹変し、先程と比べてはるかに大きな波が二人の友人を激しく洗っていました。
とっさにみんなで「助けにいこう!」といって激しく波が打ち付ける浜辺に走りました。
しかし、波打ち際でさえ2.5Mほどの高さから、自分たちの背のはるか上からたたき下ろすような波に打ち付けられ、海の中にも入ることがままなりませんでした。
そして直感的に思いました。
「このまま無理して海に入っていっても俺たちの命はどうなってしまうんだろうか・・・」
そこで友人達と手分けをして、地元漁師に助けを呼びにいく者、警察や消防に連絡する者、何か浮く物やロープを探して救難の手立てを探る者と班を分けました。
浮く物を持って海に入ろうとしても結果は同じでした。
浮力があるために波によって岸に押し戻されてしまいました。
そうしている間にも波は急激に高くなり、友人二人がこれまで以上に波に揉まれているのがわかります。
しかし打つ手が他に思い浮かびませんでした。
そのうち、一人は浪間から姿を消してしまいました。
自分たちが見失ったのか、それとも・・・
そのうち一人は命からがらに岸に辿りつきました。
どこか遠くの岸に上がってきてくれているのだろう、そんな願いも虚しくしく、もう一人の友人は生きて岸に戻って来ることはありませんでした。
自分達は二日間朝も夜もその海で彼を捜索しましたが、三日目の朝に5KMほど東の海に打ち上げられていたのを地元の人に発見されました。
さっきまで一緒に遊んでいた友人が、あっけなくあの世の人となってしまいました。
高校生の自分には、いつも遊んでいた彼があっけなく亡くなってしまった事実を受け入れられませんでした。
その後、自分は勉強にも身が入らず、柔道部も辞め、自堕落な高校生活を過ごしていたように思います。
しかし、どこか自分の心の中にその彼が生きていて、今生かされている自分はその与えられている命をしっかりと使っていかねば、という思いがありました。
あれから33年も経ってしまいましたが、この8月8日という日は自分にとって「生かされている意味」を思い起させてくれる日でもあるのです。
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