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頭に雪が落ちてきました。
振り向かなかった僕を、君が責めているようでした。





想 葬





僕をずっと待っていたあの娘が死んだそうだ。
とても幸せそうだったと聞いた。
けれど最期の言葉はこうだ。

「例え拒絶の一言でも、それで良かったのに」


あの娘が死んだ。


僕は何も知らないで楽しい歌を唄ったりしていたんだけど、君は苦しかったりしたのかな。
僕にそれを知る資格は無いかな。
君の全身全霊を懸けた愛の言葉は、僕のポケットには残らなかった。


それはとても哀しい と
誰かが泣く。
触れた手も覚えていないなんて云ったら、君は僕を嫌いになってくれただろうか。
それでも、笑って愛してくれたんだろうか。


あの娘が死んだ。
僕の返事を待たないで。
あの娘が死んだ。
こんな馬鹿でちっぽけな僕を想いながら。


見上げた空は銀色のようで、君にも見えたらいい。
振り向かなかった僕を、
責めても いい。


ポケットを探った。
やっぱり空っぽだ。
けれど脳には しっかりと。


眼を閉じる。
映る君を、る。









(日記的なもの)
ディケイドでおなじみのカメラをぶら下げて横浜行って来ました。
ちびっこに「ディケイドの!ディケイドのやつ!」と指を差されっぱなしでちょっぴり嬉しかった(←)
ちびっこの声にディケイドに出ている方だと勘違いして声を掛けてくれたカップルさんがいて、全力で否定して謝らせて頂いたんですけど。
…まあ記念に写真撮ろうよと笑顔で言って下さったのでカップルの間で笑顔で写真に写りましたきまずかった。
すみませんしか言えないなこれ

やっぱり横浜すきです。



その電話はただ「動かないんだ」、と、告げた。



ハンドルを握る手が馬鹿みたいに震えるんだ。
どうやってそこまで辿り着いたのか、憶えていやしないよ。
後悔と恐怖だけは、忘れたくても忘れられない。


呼んでも、呼んでも、やっぱり動かない。
返事の代わりに、痛い、と、泣いた。
僕は怖くて、泣き叫んだ。
抱き締める手は、やっぱり震えた。


「とても強い子だ」とその人が云って、「一晩持てばいい方でしょう」と続けた。
お願いだお願いだお願いだ。
助けておくれよ。
僕は泣いて抱き締める事しかできないのだから。



「今日は一緒に寝よう」

「ああ、でも私は朝まで起きているよ」

「寒くない?」

「大丈夫、ずっと一緒に居るよ」

「苦しいんだね、ごめんね」

「ごめんね、撫でてあげる事しかできなくて」

「一緒に居よう」

「愛してるんだ」


愛してるんだよ











「 逝かないで 」











それでも確かに僕らは愛し合っていたことを、どうか忘れないでいて欲しいのです











(あとがき的なもの)
昨日から切なくて仕方ない
故の突発短篇!(昨日と同じパターン)
夏が終わってまう~

 
 

ぽつり 、 ぽつり 、
貴方が零す綺麗な声に合わせて
するり 、 するり 、
貴方の流れる綺麗な髪を梳く


蝋燭ひとつだけの真暗闇、
溶ける漆黒の髪がとても好き
艶々と灯りを映し出し、
この心までも奪ってゆくんだから不思議

貴方はゆるりと頁を捲り
私はその擦れた音にすら敏感になる
嗚呼、いつか触れたい
傷だらけの、肉刺だらけの、硬くなった、その、手
優しいのを知っている
貴方はいつだって
頼りない私を護るから

びゅう 、

かたり 、 かたり 、



―今宵は風が強いようだ
―そのようですね
―月も叢雲に隠れて、見えはしないなあ
―文字が、読み難いですか
―お前こそ、髪が梳き難くはないか、私の髪は真黒で、闇に紛れてしまうから
―いいえ、たとえ紛れてしまっても、指先ひとつひとつが、ちゃんと貴方を探し出してくれる



神経のひとつひとつで、
脳髄の、隙間無く
貴方を感じて、
貴方を、埋め込み
私も溶けてしまえれば、

次の頁を捲る指先は
ぱたり と扉を閉じてしまった
振り返る瞳は、やはり闇に溶けて酷く綺麗
嗚呼、私を護る指先で
今宵だけは私を奪って
優しくなくとも、
それで構わない少し荒れた唇が触れる刹那

びゅう 、

お願い、
灯りを消して、
闇に 溶かして。









(あとがき的なもの)
大好きな特撮シリーズが終わってしまったり、配信ドラマが今夜で終わってしまったり、明日が月曜日だったりで切ない気持ちでいっぱいです。
故の突発短篇!(…)
なんかこういう、日本語の使い方間違ってるみたいな感じの文章を書くのが好きです。もう言葉の雰囲気だけで楽しむみたいな。こんな感じのならいくらでも書けそうな気がする。