腕は細い。

脚も、そこまで太くはない。

 

それなのに、腹だけが前に出ている。

 

この形は、40代の男性にわりとよくあります。

 

そして、この体型には少し厄介な性質があります。

 

細い部分が、腹を強調している

 

全体的に厚みのある体では、腹はそこまで目立ちません。

 

肩にも腕にも厚みがあるので、腹の厚みが並びの中に入るからです。

 

腹だけが出ている体は、そうなりません。

 

肩から腕にかけては細い。腰から下も細い。

その間の一箇所だけが、前に出ています。

 

周囲が細いほど、その差が輪郭としてはっきりします。

 

つまり、腹の量が同じでも、手足が細いほうが目立ちます。

 

ここが、感覚とずれる部分だと思います。

 

体重は増えていない。服のサイズも変わっていない。腕も脚も細いまま。

 

それなのに、写真を見ると腹だけが出ている。

 

細さは、腹を隠してくれません。むしろ、比較の対象になります。

 

手足が細くなった可能性のほう

 

もうひとつ、考えておいたほうがいいことがあります。

 

腹が出たのではなく、手足が細くなったのかもしれない、という可能性です。

 

年齢とともに、筋肉は落ちていくと言われています。

 

落ちやすいのは、使わない場所です。

 

座って過ごす時間が長ければ、脚。荷物を持たなくなれば、腕と肩。

 

そして、減った分と同じくらい別のものが増えれば、体重は動きません。

 

数字が変わらないので、変化に気づく機会がない。

 

その結果、腹だけが出たように見えます。

 

実際には、二つのことが同時に起きています。

 

これを確かめる方法があります。

 

昔の写真を出して、腹ではなく肩幅と腕の太さを見てください。

 

肩から腕にかけての線が、今より張っていることがあります。

 

そこが痩せたのなら、腹が同じでも見え方は変わります。

 

ついでに、腹の中身

 

腹だけに集まる理由についても、少し触れておきます。

 

体につく脂肪には、皮膚のすぐ下につくものと、内臓のまわりにつくものがあると言われています。

 

後者は、腕や脚にはつきません。内臓が腹にしかないからです。

 

そして、こちらは年齢とともに増えやすいとされています。

 

だから、腹だけが出るという形になります。

 

つまめる脂肪が少ないのに腹が張っているなら、こちら側の可能性があります。

 

この体型は、服が合わない

 

見た目の話に戻します。

 

腹だけ出ている体型は、服選びで苦労します。

 

腹に合わせると、他が全部余るからです。

 

  • 肩が落ちて、腕が太く見える。
  • 身幅が余って、体が四角く見える。
  • 丈が長くなって、脚が短く見える。
  • 細い部分が服に埋もれて、腹だけが残る。

 

サイズを上げて隠そうとすると、細さという唯一の要素まで消えます。

 

そして、腹の輪郭は変わりません。生地が引っかかる場所が同じだからです。

 

結果として、全体が大きくなっただけになります。

 

この体型で服を選ぶなら、肩と丈を優先したほうが収まります。腹は、そのあとの調整です。

 

今日は、腹以外を見るだけ

 

いくつか書きましたが、順番があります。

 

最初にやるのは、腹から目を離すことです。

 

手首と、太ももの太さを見てください。昔のズボンや、昔の写真と比べられればなお良いです。

 

そこが細くなっているなら、腹が出た話とは別の変化が起きています。

 

服の話や脂肪の種類の話は、そのあとで構いません。

 

腹だけが出ている体型は、痩せている人の腹が出た状態ではありません。

 

他の場所が細くなった結果として、腹だけが残っていることがあります。