数楽と音学と音楽 -21ページ目

数楽と音学と音楽

音楽ブログのつもりが数学に侵食されてしまいました・・・。

新年早々、お耳汚しを・・・。
今年は攻めの年にするつもりなので、なるべく投稿を増やしていこうと思います。
凡ミスがわからなくなる程度まで上手くなりたいと思います。

本年もよろしくお願い致します。





年末といえば第九。
という訳で、お遊びで撮った歓喜の歌です。
クオリティは・・・。

あまりにも遅いですけど、それはまあいつものこと。

今年も一年、お疲れ様でした。





秋の日の

ヴィオロンの

ため息に

身にしみて

ひたぶるに

うら悲し



ポール・ヴィルレーヌ
訳:上田 敏



直訳すれば、模倣する遊戯。
アラン・チューリングの論文「計算する機械と知性(1950)」から。
内容は、ある質問に対して得られた答えが、人間かコンピュータどちらによるものかを第三者に判定させるゲームについて。判定者が判定に迷うようであれば、そのコンピュータはより人間に近いということになります。

という訳で、タイトルの映画をようやく観た感想です。
一言で言えば、これぞ映画。素晴らしいの一言です。
調べたら、まあ各映画賞にノミネートされているわ、受賞されているわ納得です。
自分は数学が好きなので、当然アラン・チューリングは知っているので観たわけですが、数学を知らなくても観たほうが良いですね。高度な数学用語は展開されていないので話の流れは十分、門外漢でもわかります。

ここのブログでもマリオメーカーで度々出てくる用語、チューリング完全。
いかに彼がコンピュータの基礎を築いたとんでもない人物なのかが窺えます。

内容はというと史実に基づいており、第二次世界大戦でナチス・ドイツが誇る最強の暗号エニグマを解読するまでを描いています。チューリング自身につい描写される部分も出てきますが、そちらは本編を見てもらえばいいので割愛。この暗号解読で戦況に大きな影響を与えます。結果は歴史が示すとおりナチス・ドイツ降伏になります。その辺のやりとりがリアリティがあって凄かった。ハリウッドなら悪役はみんなやっつけて、仲間はみんな助かるのでしょうが、これはそういう映画ではないので考えさせられます。

これは観てよかった映画でした。

アラン・チューリングに関しては色々な逸話があるので気になる方は調べてみることをお勧めします。いずれにしろ天才であることには変わりはないですが。



サッキヤルヴェン ポルッカ と読みます。
フィンランドの民謡で、主にアコーディオンで演奏されているようです。
意味は「ロシアに奪われたサッキヤルヴィの魂」です。

サッキヤルヴィとは第2次世界大戦において旧ソ連に占領されてしまったフィンランドの地名です。歴史的には継続戦争のあたりです。

陽気なメロディーとは裏腹に歌詞は切ない内容です。


幾つか演奏違いを紹介します。









そして、最近カンテレの音色に惚れ込んでおり、これを毎日30回以上は聴いています。
(誰だネットに上げた奴は。私はちゃんとCD買ったぞ。なんか、定価の2倍でネットでは売られているが・・・)




フィンランドに関するワードとしては、先の継続戦争、民族楽器カンテレ、そしてムーミンですね。
動画の絵もそんな感じに・・・。

とにかく今年一番の個人的に大ヒット曲です。

刹那主義に賛同出来なくとも、人生に必要な曲だという事は分かって頂けたと思います。