綺麗な音クリニック | 数楽と音学と音楽

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音楽ブログのつもりが数学に侵食されてしまいました・・・。

フルートレッスン1月3回目です。
基本グレード試験6級対策編なのですが、ちょっとした相談からクリニックへ発展しました。


Horiver:
最近毎日練習してますが、音が汚いのです。
曇った音というか、息の音が混じるんです。

先生:
どれ、吹いてみなさい。

Horiver:
♪~

先生:
・・・なるほど。よし、実験をしてみよう。
口を脱力してみようか?

Horiver:
えええ?いつも唇をひいてスマイル気味にするようにと指導されていた記憶が・・・?

先生:
実験だから、いつもの逆をやってごらん。
唇は脱力気味に。

Horiver:
・・・大丈夫かなあ?
♪~~
あ、ちゃんと音が出る。しかも、吹きやすい。

先生:
おそらく唇の筋力が発達してきて、いつものようにやると締めすぎになっているんだ。
だから今の脱力で無駄な力みがなくなったんだ。
それと、息のスピードはもっと早く。
次の実験だ。
フルートに当てる唇の位置をもっと上にあげてみようか?

Horiver:
えええええ?こんなに?
これじゃあ音なんて出るわけが・・・。
♪~
出た!しかも綺麗だ!

先生:
今日のベストポジションはそこみたいだね。
フルートは体調、気温、環境などで良い音が出る場所は毎回違う。
固定されたベストポジションはない。
良い音が出るところがベストポジションだ。


Horiver:
ここ最近で一番綺麗な音ですよ。(興奮気味に)

先生:
ついでにお勉強だ。
フルートはどこから音が出るかわかるかな?

Horiver:
えっと・・・穴の手前?

先生:
正解はここだね。(付箋の矢印のとこ)

ここに向かって息を吹きかけるんだ。
半分は楽器の中に、もう半分は楽器の外に出るような感じで。
君はだいぶ技術は上がってきているので、歌口の左右バランスは問題ない。
あとは上下バランスを調整して良い音を出すように心がけるんだ。
構える時に息を吹く場所を確認し視線を合わせておけば打率もあがるはずだ。

Horiver:
綺麗な音で練習すると気持ちいいですね。



という訳で、レッスン時間の半分を使い、音の探求をしていました。
びっくりするくらい綺麗な音が出て感動しました。
他にも息の大きさは手のひらに10円玉とか、ねちねちタイムについても話をしましたが、これはまた別な機会に紹介します。

次回、「決戦、課題曲2番勝負」乞うご期待!