フルートレッスン 特別編 | 数楽と音学と音楽

数楽と音学と音楽

音楽ブログのつもりが数学に侵食されてしまいました・・・。

フルートレッスン特別編です。

訳あって人前で演奏することになったので先生にお願いして、
通常のレッスンとは異なる形態にしてもらいました。
人前といってもお友達のパーティーで演奏する程度のものですけどね。

曲目は阿部万梨阿さん。


・・・はい、アヴェ・マリアです。
シューベルトの方ではなくグノーの方です。
元々はバッハの平均律クラヴィーアの前奏曲 第1番ハ長調ですが、これに声楽を足したものになります。クリスマスシーズンではよく耳にする曲だと思います。

さて、ついでと言ってはなんですが、3大アヴェ・マリアはご存知でしょうか?

グノー
シューベルト
カッチーニ

個人的にはカッチーニが一番かっちーにと思います。

・・・。


・・・・・・。


荘厳さととか、緊張感が一番あると思うのです。
でも、これは声楽の方がいいかもしれませんね。

脱線はここまでにして、本題へ。


「先生、ご相談が」

「なんでしょう?」

「この曲を人前で演奏することになりましたので、ここ数回課題曲を変更してもらえませんか?」

「曲目は?」

「アヴェ・マリアです」

「まあ、大変。時間もないことですし直ぐに曲をやりましょう」

「え?あのいつも前半でやっている基本練習は?」

「時間ないので省略。自分でやっておいて」

「えーー」


てな感じで30分みっちり、この曲はこんな風に吹くという解釈というか最低限の作法を時間いっぱい叩き込まれました。

この曲、実はレッスン上級編に収録されていたりします。
私はまだ中級編在籍なので、かなり前倒しのレッスンになっています。

さすがレッスンプロと思ったのは、突然の申し出にも関わらず、先生はピアノで伴奏をつけて頂いたこと。そしてレバーハープでは相当難しいことを見抜いていたこと。

メジャーな曲とは言え、音楽という土台が半端なくあることを思い知らされました。

技術的な問題は1つあり、スラーをかけた状態でのオクターブ移動する吹き方。
(例:ド → オクターブ上のド)
普通は音の切れ目があるのですが、こういう曲ではスラーを切るということはとても不自然なので、連続性を持たせないといけません。
とはいってもやり方がわからなかった。
先生曰く、息の向きを変えればいいとのこと。
イメージとしては顔に掌をおき息を吹きかけます。
何もしないとまっすぐに進むので掌の中心に息がかかります。
それを顎を微妙にずらすことで、掌の中心から下側に息がかかるのがわかります。
こんな感じ。
口で言うのは簡単ですが、音を安定させながらやるというのはなかなか難しいです。
これはひたすら練習あるのみです。

そして、この曲の最大の関門はテンポが遅いこと。
全音符吹いているとフルートの息が持ちません。(単に実力不足)
なので今のところテンポ90で練習。
ひたすらロングトーンをして、テンポを下げる努力をしないと・・・。


まとめ
今回は曲の最低限の作法を学習しました。
次回は、音程を揃える練習とのこと。
そしてその次、最終回は表現方法の練習とのことです。


てっきり課題曲の10分くらいのレッスンを差し替えれば済むと思いきや、1曲にレッスン時間累計90分かけるというすごい展開になりました。まだ、作法を完全に消化できなないし、毎日練習しないと間に合わない様相を呈しています。


うえー、完全に出来ない難易度なら諦めがつきますが、がんばれば届くという絶妙な難易度。選曲者の嘲笑う声が聞こえてきます。
「こんなのもできないのー? 大したことないねー」

うう、負けてなるものか。(何の戦いだ?




※この文章にはそれなりに真実が含まれています。
(裏を返せば、真意じゃない点もあるということ)