はい、今回はこんてんぱんにやられました。
例えるなら「致命傷で済んだぜ。今日はこれぐらいで勘弁してやる」的な。
いやあ、先生飛ばし過ぎ。
いきなり変ロ短調のスケールからやりますとか。
今まで、そんな事前説明なしの練習してないですやん。
と、のっけからアッパーという名のジャブを2発くらいました。
アヴェ・マリア2回目。
音程を揃えよう。
フルートのチューニングはA、つまりラの音ですが、この音だけ合えば他の音が合うというわけではありません。これは管楽器共通の悩みでしょう。
ピアノや弦楽器は一度合わせたら、そう簡単には崩れません。
しかし、管楽器はドの音があってても、次のレは高めだったり、さらに次のミは低めだったりと演奏者によってこの傾向はまちまちです。じゃあ、どうするのかというと、その音によって顎の位置は息の入れ方を変えないといけません。これはこれで一苦労でして、1音1音チューナとにらめっこして確認する作業になります。(絶対音感が欲しいと思う時がこういう時)
フルートに限って言えば、ぴったり合わせるよりもほんの少しピッチが高くなるようにしたほうが聴き映えがよくなるようです。但し、曲によります。葬送行進曲みたいなくらい曲なら、ピッチを低めにした方がいいこともあります。なんにせよ吹いているのは機械ではなく人間ですので、完全に合わせることは不可能です。
とはいっても、基本合わせるように努力はするんですけどね。
というわけで、曲の初めから1音1音ピッチの確認をしていく作業。
30分みっちりやって半分も行かないという、わかってはいたけどつらい。
自分が如何に未熟なのかということを突き付けられます。
で、それを踏まえて曲通しの練習。
うん、自分でもよくなったと思う。
レッスンの後は曲についての考察とか雑談を。
このアヴェ・マリアで突然長、短の音が出てくるのは何故ですかと聞いたところ、フレーズ単位で転調している(厳密には違うけど)からだとか、曲の終わりがメジャーコードになっているのはこの時代の規則で最後に救いがないといけないとか、曲の背景や構造を知るとてもいい機会になりました。そこから脱線して、バッハは天才で有名だけども、研究を突き詰めていくと意外に適当なとこがあるとか・・・。
残すレッスンもあと1回。
気合を入れて練習です。
・・・間に合うかな?
間に合わない時は、逃げるか?