発端 | 数楽と音学と音楽

数楽と音学と音楽

音楽ブログのつもりが数学に侵食されてしまいました・・・。

前回のあらすじ。
メソポタミア文明の書物に記されていたシラス台地の文字。シラスが大地一杯に広がっているのか、はたまた山梨にある白州の別読みを意味しているのか、シラスを口の中一杯にほうばって、若干こぼしながら教授の話は続く。

※昨日のネタを引きずってます

何の事はない。教授が口を開く。それと同時にシラスが10匹単位で口からこぼれる。席が無ければ、座らなければいいじゃないとマリーアントワネットも言っていないじゃないか。つまりだ、立てばいいのだよ。ワトスン君。

ちなみに、私は日本人であってワトスンなどという洒落た名前などではない。

魚を欲するならば、夜明け付近が魚の活動が一番活発になると聞いたことがある。ならば事を起こすのには、その時間に合わせるべきではないのかね?
ドヤ顔で教授は言う。

ええそうですよ。
だから、前泊して万全を喫したではありませんか。私は答える。
というか、始発では遅刻するのが確定申告、もとい確定的だっただけなのだが、面倒になるので黙っておこう。

教授は安楽椅子に深く座り込みパイプを咥え深く吸い込む。
げほっ、げほっ。
むせる。当然だ。普段タバコなんて吸わないのだから。カッコつけようとして失敗するいいモデルケースだ。

謎はすべて解けた。
教授はしたり顔で呟く。
てか、まだやるのかよ。

つまりだ、ワトソン君。
私に向かって口を開く。
さっきワトスン君だったろ。
名称くらい統一しろよ。

席がない電車。これは密室殺人ではあることは自明である。
こちらの心境に構うことなく妄言を続ける。何処が自明なんだよ。tan1°が無理数なのは自明であるくらい一般人にはわかんねえだろう。

ところでワトスン君。何故席がないのかわかるかね?今までは問題なく直前に特急券を購入できたのに。つまりだ、その日は隅田川の花火大会があったのだ。移動の際ちらほらと浴衣姿のうなじの綺麗な女性を見かけただろう。そこで気がつかないといけなかったのだよ。

教授がうなじフェチであることはよくわかったが、たしかに周囲の変化に気がつかなかったのは私のミスだ。

まあ、諦めずに立席で乗り込んだのには評価しよう。でも、良かったじゃないか。春日部で大部分が降りて、座れたんだから。

普段アホなくせにこういう洞察が並外れているのが我が教授である。
とりあえず教授にグーパンして、私は研究室を出た。

外は完全な夏模様。

暑は夏いぜ。
誰に言うわけでもなく、私は呟いた。

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