情勢調査がどんな結果であっても、選挙結果というわけではないのですから安心はできません。

大勝予想がでた民主党は幹部が必死に引き締めを行っているとのことですが、本当に引き締めなければならないのは有権者の方ではないでしょうか。

情勢調査は情勢調査。

私たちは、侮らず、諦めず投票することによって意思表示をしましょう。


そうとはいうものの、情勢調査は見てしまうもので、私も昨日の日経読売、本日の毎日を比較しながら読んでおりました。

もちろん、日経読売と毎日では若干調査結果が異なりますが傾向は見てとれます。

二つのデータを見ていて気になったことが一点。


自公大敗ということになれば、これまで散々好き勝手やってきた自民党がどうなるのかという点も興味を引くところではありますが、連立相手の公明党の今後にも興味があります。


どういうことかと言いますと…。

東京12区太田昭宏、大阪16区北側一雄、兵庫8区冬柴鉄三の幹部三人が全員落選の可能性があるということです。

三人とも重複しておらず、小選挙区で落選すれば復活はありません。

二つの情勢調査を見ても、北側は既に民主党森山浩行にリードを許し、自身も減速傾向のため落選濃厚、太田も民主党青木愛に一瞬にして抜かれ、今後太田の方は票の上積みが期待できないことから、こちらも落選の可能性が高い。

唯一小選挙区で当選可能性があった冬柴はこの数日で完全に新党日本田中康夫に並ばれるところまで来ており、ひっくり返されるのも時間の問題でしょう。

公明党にしてみれば、投票率が上がれば幹部全滅の可能性があるわけです。


少数政党ならともかく、第3党の代表に幹事長まで落選となれば、有権者から党に対する退場勧告ということでしょう。

選挙後どうなるんでしょうね?



まずはサイゾーより

2009/08/21 日刊サイゾー

読売新聞の本社11万人調査とした本日の情勢調査は実は外注であり、日経新聞と全く同じデータであったという話です。


2紙とも買った私の立場は…。

それはどうでもいいとして、この2紙に朝日を加えた3紙とも民主300議席ということになれば、信じていいかとも思いましたが、朝日の方は半分の150選挙区だけを調査しただけであり、あとは日経1紙の調査しか世に出ていないということになれば、調査はまだ信用できるものではないとしておきます。


おそらく、中盤また情勢調査が出てくるでしょう。

そちらの方とあわせて情勢を判断した方がよさそうです。


ただ、やはりこのような調査というのは信用はできないもので結局投票日当日までどうなるのかわからないというのが選挙です。

私たち有権者も気を抜いてはいけません。

本日読売の情勢調査も出され、やはり民主300超という結果が出ておりました(2009/08/21 YOMIURI ONLINE ) 。

新聞には各選挙区の情勢も掲載されておりますが、曖昧な表現しかされておりませんので、選挙権を得て初選挙というような方用に読売新聞がはじき出している議席数を示しておきます。

(以下敬称略)



北海道

比例区 民主4 自民2 大地1 公明1

選挙区 民主12

注目の5区町村信孝、11区中川昭一、12区武部勤は選挙区では落選の可能性。

町村は比例復活の可能性があるものの他2人は厳しい。


東北

比例区 民主7 自民4 公明1 共産1 社民1

選挙区 民主20 自民5


(内訳)

青森

民主2 自民2

岩手

民主4

宮城

民主5 自民1

秋田

民主2 自民1

山形

民主2 自民1

福島

民主5

自民党は青森3区大島理森、山形1区遠藤利明、福島2区根本匠あたりが比例復活か?


北関東

比例区 民主10(-1) 自民6 公明2(+1) 共産1 みんな1

選挙区 民主27 自民3 みんな1 無1 

(内訳)

茨城

民主7

栃木

民主3 自民1 みんな1

群馬

民主3 自民2

埼玉

民主14 平沼1

自民党の復活候補は栃木1区船田元、埼玉13区土屋品子など

尾身幸次は重複せず。


東京

比例区 民主8 自民5 公明2 共産2

選挙区 民主21 自民4

注目5区佐藤ゆかり、12区太田明宏は共に選挙区では×の可能性。

特に公明党太田代表は重複しておらず復活もない。

自民復活候補は、1区与謝野馨、10区小池百合子、13区鴨下一郎、22区伊藤達也など

島村 宜伸は重複していない。


南関東

比例区 民主10 自民6 公明2 共産2 みんな1 社民1

選挙区 民主29 自民4 みんな1


(内訳)

千葉

民主12 自民1

神奈川

民主14 自民3 みんな1

山梨

民主3

注目の神奈川11区は小泉進次郎がリードも横粂勝仁も復活当選濃厚。

自民復活は千葉10区林幹雄、千葉11区森英介、神奈川2区菅義偉、神奈川3区小此木八郎、神奈川10区田中和徳あたりか。


北陸信越

比例区 民主5(-1) 自民4 公明1 共産1 国民(+1)

選挙区 民主18 自民1 無1


(内訳)

新潟

民主6

富山

民主1 自民1 無1

石川

民主3

福井

民主3

長野

民主5

注目石川2区は既に田中美絵子が森喜朗を逆転。

比例復活候補は富山3区橘慶一郎、石川1区馳浩、石川2区森喜朗、3区北村茂男、福井2区山本拓、福井3区高木毅あたりから3人


東海

比例区 民主11 自民6 公明3 共産1

選挙区 民主28 自民4 無1


(内訳)

静岡

民主6 自民1 無1

岐阜

民主3 自民2

愛知

民主14 自民1

三重

民主5

静岡7区は新聞見出しにもある通り城内実リード。

民主斉木武志は比例復活が濃厚。

自民比例復活は岐阜5区古屋圭司、愛知10区江崎鉄磨、愛知15区山本明彦らが有力


近畿

比例区 民主13(-2) 自民7(+1) 公明4(+1) 共産3 みんな1 社民1

選挙区 民主41 自民5 公明1 社民1


(内訳)

滋賀

民主4

京都

民主5 自民1

大阪

民主17 自民1 社民1

兵庫

民主10 自民1 公明1

奈良

民主3 自民1

和歌山

民主2 自民1

公明北側一雄は重複しておらず復活なし。

注目兵庫8区は冬柴リード。

自民党復活候補は京都1区伊吹文明、大阪10区松浪健太あたり。


中国

比例区 民主5 自民4 公明2

選挙区 民主10 自民8 国民1 無1


(内訳)

鳥取

民主1 自民1

島根

自民2

岡山

民主3 自民1 無1

広島

民主5 自民1 国1

山口

民主1 自民3

注目は勝手に騒いで自滅した広島4区の中川秀直、現在リードを許している模様。

自民復活候補は、岡山1区相沢一郎、広島4区中川秀直、広島5区寺田稔あたりから2人。

民主復活候補は、島根1区小室寿明、岡山5区花咲宏基など。


四国

比例区 民主3 自民2 公明1

選挙区 民主8 自民5


(内訳)

徳島

民主3

香川

民主2 自民1

愛媛

民主2 自民2

高知

民主1 自民2

テレビでおなじみ徳島3区後藤田正純、愛媛1区塩崎恭久が劣性。

塩崎恭久は比例復活の可能性があるものの後藤田はなんとか滑り込めるか微妙な情勢。


九州

比例区 民主9(-2) 自民7(+1) 公明3(+1) 社民1 共産1

選挙区 民主23 自民11 社民1 国民2 無1


(内訳)

福岡

民主8 自民3

佐賀

民主2 自民1

長崎

民主4

熊本

民主3 自民2

大分

民主2 自民1

宮崎

自民2 無1

鹿児島

民主2 自民2 国1

沖縄

民主2 社民1 国1


注目福岡は2区山崎拓と3区太田誠一は惨敗。

7区古賀誠はリード、8区麻生太郎は圧勝模様。

自民復活候補は鹿児島1区保岡興治、鹿児島3区宮路和明、鹿児島4区小里泰弘など。


以上読売新聞の情勢調査結果は

比例区 民主85(-6) 自民53(+2) 公明22(+3) 共産12 社民4 みんな3 国民0(+1) 大地1

選挙区 民主237 自民50 公明1 社民2 国民3 みんな2 無5

計 民主316 自民105 公明26 共産12 社民6 みんな5 国民4 大地1 無5

(( )内は民主党の比例候補不足による増減)


民主党は北関東、北陸信越、近畿、九州は比例候補者不足の可能性あり。

小選挙区で落選濃厚なのは2候補のみ。


という感じだと思います。

おそらく調査によって結果は多少異なると思います。

また比例で候補者不足の場合にどの党に比例を振り分けられるかは分からない部分がありますが、紙面のニュアンスから私の独断で決めました。

現時点での情勢ですから投票日当日までには変わる可能性ありです。


つかれた。

微妙に間違っているかも。


で、みなさん投票に行きましょう。

10年前国民は

「生活ができない」

と嘆いておりました。


今国民は

「生きていけない」

と悶えております。


きっと三大都市圏以外にお住みの方々の多くは、「その通り」と頷いていただけるのではないでしょうか?


「生活」と「生きる」は意味が全く異なります。


生きて活動するのが「生活」

死んでいないことが「生きる」


政治家、官僚、メディア、評論家…。

皆さんお勉強はよくできるのでしょうが、「生きていけない」まで追い込まれたことはないのでしょう。

だから平気で消費税増税の話などができる。

出血多量の患者に献血をお願いするようなものです。


将来のためと言われても今自分が死んでは意味がない。


まず、この4年せめて生きていける国に、そしてできれば生活していける国にしてほしいものです。


朝日新聞の記事ですが、情勢調査で民主党が300議席をうかがう勢いとのこと(2009/08/19 asahi.com )。


少なくとも私の予想よりは真値に近いとは思いますが、300議席は本当かな?と疑問に思いましたので、もう一度自分の予想の計算を見直してみました。


私の計算法を用いても「全くありえない数字」というわけではなさそうです。

というのも、私が当選と予想している自民党議員は当落線上の方が多いのです。

誤差の範囲内で30人以上の自民党議員が当落線上です。


当落線上の候補が多いということは、投票率によって結果が大きく変わるということを意味します。


一票が重い選挙になりそうです。


皆さん必ず投票には行きましょう。