想いの道 ~会長の独り言~ -7ページ目

会長の独り言 『おもてなし』

2013年9月7日、ブラジルで開かれた国際オリンピック委員会の第125次

IOC総会で、滝川クリステルが東京オリンピックへの招致アピールで発言した事がきっかけで世界に認知されたクールジャパンの1つです。ブラジルは今コロナウイルスの感染者が100万人を超え大変な状況です。ブラジル、9月7日とくれば私ごとで恐縮ですが、次男の総務部長悠二の生まれた日です。この日はブラジルの独立記念日で、悠二のブラジル名「ペドロ」は独立宣言したブラジル初代皇帝「ドンペドロ1世」の名前を頂戴しました。閑話休題。

皆さんはおもてなしをするのは、どの様な状況の時でしょうか?どなたに対してするのでしょうか?お客様をお迎えした時、見送る時どのようにおもてなしをしているでしょうか?私が出社すると、本社の皆さんは立ち上がって「おはようございます」と元気に挨拶してくれます。退社時には支店の皆さんも一緒に全員表に出てきて見送って頂けます。この見送りを受ける事で1日の疲れが吹っ飛んでしまい新しいエネルギーで帰路につく事ができます。有り難い事です。この事を私だけに限定しないで、全員でお互いにやり合いましょうよ。初めはチョット照れ臭いやら、抵抗感やらありましょうが、馴染んでくると本当に良いものですよ。『おもてなし』の本質を言い表す言葉に「出迎え3歩、見送り7歩」と言うものがあります。お客様がいらっしゃた時は控え目に出迎えて、お見送りは心を込めてお送りする。「出迎え3歩、見送り7歩」見事におもてなしの核心を捉えた言い表しですね。会社全体でこの様な『おもてなし』の心が行き渡るとどんな雰囲気になるか、想像するだけでもワクワクと心が躍るではありませんか。

我が社のお客様や取引先とも、かってはこの様な関係が満ち溢れていました。しかし残念な事に時の流れと共にこの様な素敵な関係は失せてしまいました。何故こんな事になってしまったのだろうかと、思いを巡らせると大きな要因は「アナログ」から「デジタル」へと世の中が大変貌した事ではないかと感じています。デジタル化した事で大変便利になりました。しかし同時に便利さを得た反動で、我慢、辛抱、おもいやりを失くしてしまった様です。平成時代に生まれた人達には今のデジタル化した社会が当たり前。それしか体験していないのですから、アナログの生活は中々想像出来にくいでしょう。予定の字数を超えました。続編は次の機会に。会長の独り言でした。 

※冒頭のIOC総会はアルゼンチンでの開催でした。会長の独り言ならぬ会長の勘違いでした.