想いの道 ~会長の独り言~ -252ページ目

『宮石忠善さんを偲んで』

 9月4日早朝、青柳支店長からの電話。「重大事故!」と心をざわつかせながら受話器を取ると、死亡事故、よりによってあの宮石さんが。一瞬我が耳を疑った。何で又、宮石さんみたいな人が。しかし、厳然たる事実。以下は宮石さんの告別式に送った弔辞。

 宮石忠善さんのご霊前に謹んで哀悼の意をお贈り致します。貴方は、昭和48年に我社に入社以来、牛乳輸送に始まり自動車輸送と現場の最前線でそのお人柄の示す通り、沈着冷静な勤務で26年間無事故無違反の最優秀ドライバーとして活躍中でした。最後の乗務となってしまった9月3日の出発点呼時に、貴方のその優秀な運転振りを示すチャート紙チェック表に、私から御礼と激励のメッセージを贈らせてもらったのが、永遠のお別れになろうとは夢にも思いませんでした。残念です。悔しくてなりません。

 あの「風の又三郎」のように雨にも負けず、風にも負けず、夏の暑さにも、冬の寒さにも負けず、何時も穏やかで陰日なた無く勤務していただき、私共にとってかけがえのない人がどうしてこんな目に会わねばならないのかと思うと、痛恨の極みであります。それ以上に、このように突然、神様の元に召されてしまった貴方の遺された奥様やお子様達の心中をお察しすると、申すべき言葉もありません。只々、奥様やお子様方に大切なご主人を、お父上をこのような姿でお返ししなければならないのが、胸の張り裂ける思いです。奥様、靖子様、康宏様、亜紀江様、本当にごめんなさい。許して下さい。

 宮石忠善さん、神様の元に召されても生前のお姿と変わらぬよう愛するご家族を、そして会社の仲間達を暖かく見守っていて下さい。

本当に、これが私からの最後のメッセージになってしまいました。

安らかに、ただ安らかにお眠り下さい。                合掌


平成11年9月6日

(株)ロジテム九州 代表取締役社長  末永 浩毅 


 私達の仕事には確かに危険が潜んでいます。しかし、この様な事故は絶対に避けねばなりません。宮石さんの死を無駄にせぬ様、今一度、安全についてじっくり取り組みましょう。