〜トラブルだらけのDNF、それでも橘は面白い〜

 
 

今年も橘湾岸スーパーマラニック217kmに参加してきました。
結果はDNF。椛島ふれあいセンターでリタイヤとなりました。

ただ、今回はスタート前から、なかなか“橘らしい”展開でした。

まさかのゼッケン紛失

ゴール地点に車を置き、小浜温泉のバスターミナルへ向かうため歩いていたのですが、この日は大雨。

折り畳み傘をバッグから取り出した際、ゼッケンやコースマップを入れていた袋を車内に落としてしまったことに気付かないまま、バスに乗ってしまいました。

さらに、後半用として準備していたシューズも大雨でびしょ濡れ。
ホテルで乾かそうとしましたが全く乾かず、そのままドロップバッグへ。

夜9時頃になって、コースマップが無いことに気付きました。
GPXデータをスマホで見られるように設定して、とりあえず安心。

……と思ったら、今度はゼッケンそのものが無いことに気付く。

「これはまずい…」

もう本部へ相談する時間でもなく、ちゃんとスタートできるのか不安で、その日はほとんど眠れませんでした。

さらに準備を進めていると、レース用の下着まで忘れていることが判明。
後半用ウェアにも入っていない。

結局、履いてきたパンツで217kmを走ることに(笑)

ゼッケン無しでのスタート

レース当日は早めに受付へ行き、事情を説明。

すると、ありがたいことにスタート許可をいただけました。

各エイドではゼッケンのQRコード読み込みが必要なのですが、たまたまスマホにゼッケン写真を撮っていたので、それを提示して対応。

 

そしてスタートから3時間ほど経ったエイドで、印刷したゼッケンを受け取ることができました。

本当に助かりました。

前半は“無理しない”を徹底

今回は、とにかく無理をしないことを意識。

脚を使い過ぎない。
呼吸を追い込み過ぎない。
「頑張り過ぎると後が続かない」と考えながら進みました。

ベテランの藤瀬さんを目安に走り、「藤瀬さんより前へ出ない」と決めていたのですが、信号のタイミングで先行してしまい、伊王島手前で再合流。

一緒にエイドへ入りましたが、藤瀬さんがトイレからなかなか戻ってこなかったので、自分は先に出発しました。

伊王島付近、おそらく80km前後。

風が吹くと寒い。
止むと蒸し暑い。

寒いと感じた時は我慢せず、ウインドブレーカーを着るようにしていました。

軍艦島と夕日のタイミングを見ると、ペースは昨年とほぼ同じくらいだったと思います。

 

 
 
 
 
 

 

110km、異変

20時30分頃、110km地点の恐竜博物館へ到着。

ただ、その少し前から呼吸が浅くしかできなくなっていました。

ペースを上げたいのに上がらない。

ベスト型ザックの締め付けが影響していたのかもしれません。

ここで問題になったのがLダッシュ。

時間的にはLダッシュを使わないと厳しいと思いましたが、走り方がよく分からない。
GPXを見ても、いまひとつイメージできない。

結局、通常のEコースを選択しました。

「それで間に合わなければ仕方ない」

そんな気持ちでした。

権現山、そして限界

権現山の時点では、まだ前へ進く気持ちはありました。

ただ、次の椛島灯台への登りで、一気に疲労感が強くなりました。

「次の椛島ふれあいセンターで終わろうかな」

そんなことを考えながら下っていた気がします。

ふれあいセンターでカレーを食べ、そこでリタイヤを決めました。

Garminで126キロ

夜が明ければ、また元気になったのかもしれません。

でも、2年前の173kmでは、日が昇ってから延々と歩き続ける苦しい時間がありました。

その記憶が頭にあり、今回は無理を重ねるより、次へ繋げる判断をしました。

恐竜博物館から、わずか16kmほど。

今思うと、もう少し進めたのでは、という気持ちもあります。

今になって思うこと

あとから考えると、これ以降は大きな登りはむしろ減っていたはずでした。

だからこそ、フィニッシュしていく選手たちを迎えていると、

「自分も続けられたかもしれないな」

という気持ちは残ります。

さらに今になって思うことがあります。

橘では、完走扱いにはならないものの、途中リタイヤした選手が「茂木ぶらぶら」から再スタートすることが認められていました。

実際、恐竜博物館でリタイヤした選手が、自分の目の前で再スタートしていく姿も見送っていました。

それなのに、自分はその発想が全く浮かばなかった。

なぜだろう。

あの時は、完全に「終わった」という気持ちになっていたんだと思います。

そのまま自然にゴール地点行きのバスへ乗っていました。

今思えば、完走ではなくても、もう一度コースへ戻る選択肢はありました。

結果は変わらなかったかもしれません。
それでも、「もう一度進もうとした」という経験は残った気がします。

それが少し心残りです。

今回の敗因

今回の主な原因は、たぶん3つ。

1. エネルギーマネージメント

前半は塩羊羹を定期的に食べていましたが、途中から補給が崩れました。

食事系エイドで食べるとかなり回復していたので、やはりエネルギー不足だったのだと思います。

2. シューズ選択

前半に履いた Saucony Endorphin Speed 4 が、自分には少し硬かった気がします。

膝や足裏へのダメージが大きかった。

最初からクッション系の Saucony Triumph 21 を履いていても良かったのかもしれません。

3. 睡眠不足

やはりゼッケン忘れが大きかったですね(笑)

「ちゃんとスタートできるのか?」

それが気になって、前日はほとんど眠れませんでした。

それでも橘は面白い

DNFは悔しい。

でも、今回も橘らしい濃い時間でした。

雨。
トラブル。
眠れなかった長崎の夜。
軍艦島の夕日。
権現山。
椛島。

やはり、この大会は特別です。

秋には173km+103kmのダブルに出るかもしれません。
あるいは、217km+103kmの“ハイパー”のコースが分かってたら出られるとか?という話も聞きました。
(分かりませんが、そんな話も聞きました。)

今の自分には、どちらも簡単ではありません。

それでも、来年また173kmには戻ってくる気がします。

次は、もう少し上手くやりたいですね。