2026年2月23日付のスポーツ報知が、
『大阪マラソン全身テープで日本新ペース大逃げ→失速34位も「マラソン、やばいです!でも楽しかった」』
と題した記事を報じていました。
筆者は、吉田響選手が出場した大阪マラソンのほぼ同時刻に、隣県のフルマラソン大会に参加していたので、リアルタイムで吉田選手の走りを見ることは出来ませんでした。
ネットニュースでレースを報じるニュースをいくつもハシゴして見た時は、「季節外れの2月としては暑い条件の中、初マラソンで日本記録樹立を狙った吉田選手の挑戦にアッパレ」と感動しました。
近年のマラソンは、「自己ベストを出すための効率的な走り」を着実に実行する日本人選手が多く、フルマラソンのタイムは、格段に他国と比較しても、高レベルで分厚い選手層になりました。
しかし、ペースメーカーが外れた後は、海外選手に結果的には競り負けて、「タイムは(日本人選手としては)凄く速いけど、これでは五輪や世界陸上などの国際大会では勝負にはなかなかならないよなぁ」という状況です。
そんな中、今回の「ペースメーカーも置き去りにする吉田選手の走り」は、ソウル、バルセロナ五輪で連続4位になった中山竹通選手が福岡国際でやった「大逃げ」の時のようで、これからの吉田選手のマラソンをもっと見てみたい、と思わせてくれるレースでした。
以下に、このスポーツ報知の記事を要約し、吉田響選手の今回の走りが残したものと今後への期待について、考察しました。
《記事の要約》
2026年2月22日に行われた第14回大阪マラソンで、ジブチのイブラヒム・ハッサンが2時間5分20秒の大会新記録で優勝した。
日本人トップは平林清澄で2時間6分14秒の5位。一方、初マラソンで日本記録(2時間4分55秒)超えを公言していた吉田響(23)は、結果こそ2時間9分35秒の34位だったが、強烈な印象を残した。
吉田は7.8キロでペースメーカーの前に出て独走。10キロ29分33秒、ハーフ1時間1分54秒と、日本記録を上回るペースで飛ばした。
30キロ通過は1時間28分7秒と、日本歴代級のラップ。しかし35キロ以降に失速し、ゴール後は倒れ込んだ。
それでも本人は「楽しかった」と振り返り、「次はゴールまで持たせたい」と前を向く。
25キロまでは余裕があったといい、給水のミスや後半の脱水も課題として残った。
成績以上に、その大胆な挑戦は日本マラソン界に新たな刺激を与えた。
(要約、ここまで)
《筆者の考察》
<吉田響の走りが残したものと今後への期待>
吉田響の今回の走りは、単なる“無謀な独走”ではない。
日本マラソン界に不足していた「世界基準で勝ちに行く姿勢」を可視化した挑戦だった。
近年の日本男子マラソンは、安定したペースで自己ベストを積み重ねる「効率型」が主流だ。
その結果、層は厚くなったが、世界大会での勝負強さには課題が残っている。
そんな中、ペースメーカーを置き去りにし、日本記録を上回るラップで突っ込んだ吉田の姿は、かつて中山竹通が見せた“大逃げ”を彷彿とさせるものだった。
30キロまでは世界水準。
課題はその先だ。
給水の取り損ねや脱水傾向、後半のフォームの乱れ、集団走の駆け引き。
これらは経験で補える要素が大きい。初マラソンで35キロまで日本記録ペースを刻めた事実は、能力の証明である。
重要なのは、今回の失速が「限界」ではなく「現在地」だということだ。
世界のトップと戦うには、前半から主導権を握る勇気が必要。そのトライを続け、スピードを保てる距離を少しずつ延ばせば、日本新記録、さらには五輪での勝負も現実味を帯びる。
結果は34位。
しかし、観る者に「2時間3分台が出るかもしれない」という夢を抱かせた。
その価値は大きい。挑戦の先にこそ進化がある。吉田響のマラソンは、ここから本番だ。
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