2026年6月30日付で、共同通信社が、

『中年の4割「睡眠で疲れ取れず」 心身不調、老後に影響懸念』

と題した見出し記事を報じていました。

筆者も40代から「昔は、一晩寝れば、疲れが取れたのに、今は全く取れない」を実感しているひとりです。(※寝付きは、めちゃめちゃ速く、どこでも、どんな環境下でも寝られるタイプです。)

 

以下に、この記事を要約し、「睡眠で疲れが取れない原因とその対策」や「慢性的に睡眠による疲労回復ができないことによる影響」について、考察しました。

 

《記事の要約》

40~64歳の中年層の約4割が、「十分眠ったはずなのに疲れが取れない」と感じる「非回復性睡眠」の状態にあることが、大阪公立大学の森本明子教授(看護情報学)らの研究で明らかになり、国際学術誌に掲載された。

 

研究チームは、大阪府内に住む約1万1千人の男女を対象に調査を実施。

「一晩眠った後、すっきりしたと感じるか」という質問に対し、41.1%が「いいえ」と回答した。

さらに、睡眠で十分に疲労が回復していると感じる人と比べ、非回復性睡眠の人は、自分の心身の健康状態が悪いと感じるリスクがおよそ2倍に上ることも分かった。

 

中年期は、仕事や家事、育児、介護など複数の役割を担う世代であり、慢性的なストレスや生活習慣病の影響を受けやすい。睡眠の質が低下すると、心臓病や糖尿病、うつ病などの発症リスクが高まるほか、認知機能の低下にもつながる可能性があるとされている。

 

近年は「睡眠時間」だけでなく、「睡眠によって十分に疲れが回復したか」という睡眠の質にも注目が集まっている。

今回の研究は、睡眠による回復感が、心身の健康状態と密接に関係していることを示した点で大きな意義がある。

 

森本教授は、非回復性睡眠の改善には、仕事や家事に費やす時間を見直し、心身を休ませる時間を確保することが重要だと指摘する。

その上で、「睡眠は個人の努力だけで改善できる問題ではなく、社会全体で睡眠の質を高める環境づくりを進める必要がある」と訴えている。

 

十分な睡眠時間を確保していても疲れが取れない人は少なくない。健康寿命の延伸や生産性向上のためにも、睡眠の質を重視した生活習慣や働き方への見直しが求められている。

(要約、ここまで)

 

《筆者の考察》

「睡眠で疲れが取れない原因とその対策、慢性的な非回復性睡眠がもたらす影響」

 

「7時間寝たのに疲れが抜けない」「朝からだるい」。こうした悩みを抱える中年世代が約4割に達しているという今回の研究結果は、多くの人にとって他人事ではない。

 

疲労回復には睡眠時間だけでなく、「睡眠の質」が大きく関係する。睡眠中は脳や身体が修復され、自律神経やホルモンバランスが整えられる。

しかし、睡眠時無呼吸症候群、頻繁な中途覚醒、ストレス、飲酒、夜遅いスマートフォン利用などがあると、深い睡眠(ノンレム睡眠)が減少し、十分眠っても疲労が回復しない「非回復性睡眠」が起こりやすくなる。

 

特に40~60代は、仕事の責任が増え、育児や介護も重なりやすい年代である。

精神的な緊張状態が続くことで交感神経が優位となり、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする。

また、更年期によるホルモン変化や生活習慣病も睡眠の質を低下させる要因となる。

 

慢性的に疲労が回復しない状態が続くと、集中力や判断力の低下、仕事中のミスや交通事故のリスクが高まるだけでなく、高血圧、糖尿病、心疾患、うつ病、認知機能低下など様々な健康障害につながることが分かっている。

睡眠不足は「静かな健康リスク」とも言える。

 

改善には、毎日同じ時間に起床すること、就寝前のスマートフォンや飲酒を控えること、日中の適度な運動、朝日を浴びて体内時計を整えることなどが基本となる。

また、眠れないときは無理に布団に居続けず、一度ベッドを離れる認知行動療法(CBT-I)の考え方も有効とされる。

 

さらに、いびきが強い、日中の眠気が著しい場合には、睡眠時無呼吸症候群などの可能性もあるため、専門医への相談が望ましい。

 

一方で、個人の努力だけでは限界もある。

長時間労働や休日不足、シフト勤務など、働き方そのものが睡眠を妨げる場合も少なくない。

企業には長時間労働の是正や勤務間インターバルの確保、柔軟な勤務制度の導入など、睡眠の質を高める職場環境づくりが求められる。

 

ISO思考で言えば、「疲れが取れない」という結果だけを見るのではなく、その原因を分析し、生活習慣や職場環境という根本原因を改善することが重要である。睡眠は健康だけでなく、生産性、安全、人生の質を支える最も重要な経営資源の一つと言えるだろう。
 

 

【好評発売中!】

『サービス業のISO(設計・環境側面・危険源・気候変動)』(令和出版)2025年4月30日発売
『~マーケット・クライアントの信頼を高めるマネジメントシステム~ サービス業のISO (設計・環境側面・危険源・気候変動の実践ガイド)』 著:有賀正彦 - 令和出版

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001