2026年3月13日付のYahoo!ニュースで、クリエイティブディレクターの砂押貴久氏が、
『ユニクロが“セレクトショップ的”に選ばれる時代 日本人が知らない海外からの高評価』
と題した記事を投稿していました。
以下にこの記事を要約し、ユニクロが海外から高評価である理由について考察しました。
《記事の要約》
世界各地で店舗を展開する日本発の衣料ブランドユニクロが、欧米でも高い評価を受けている。
先日、急な寒波でユニクロの店舗に立ち寄った際、欧米のカップルが「ユニクロ×JWアンダーソン」の商品を指さしながらデザイナーの名前で選んでいる場面に出会った。かつては「安い衣料品店」という印象もあったユニクロだが、現在では海外でもデザイナー名で商品が選ばれるブランドへと変化している。
親会社のファーストリテイリングは、世界のアパレル企業売上ランキングで上位に位置し、売上高は約3兆円規模。
ユニクロは世界25以上の国と地域に店舗を展開するグローバルブランドとなった。
ユニクロが海外で成功している理由として、主に三つの特徴が挙げられる。
第一は、トレンドに大きく左右されない機能性と価格のバランスである。
ヒートテックやエアリズムなど、生活に密着した機能性衣料を手頃な価格で提供している。
第二は、SPA(製造小売)モデルだ。
企画から製造、販売までを一体化することで、高品質と低価格の両立を実現している。
第三は、著名デザイナーとのコラボレーションである。
エルメスやクロエなどに関わったデザイナーや、現在パリコレで活躍するデザイナーと継続的に協業し、ブランドイメージを高めてきた。
こうした取り組みにより、ユニクロは単なる低価格ブランドではなく、世界の消費者から支持されるブランドへと成長している。
(要約、ここまで)
《筆者の考察》
<なぜユニクロは海外で評価されるのか>
ユニクロが欧米で評価されている理由は、単に「安いから」ではない。
むしろ世界のファッション市場の中で独自のポジションを確立したことが大きい。
最大の特徴は、「ベーシック衣料のインフラ」としての役割である。
欧米ではラグジュアリーブランドと低価格ブランドが激しく競争するが、ユニクロはそのどちらとも異なる位置にある。
トレンドを追うファッションブランドではなく、日常生活の基礎となる服を提供するブランドとして認識されている。
実際、欧米のファッション関係者の間では「ジャケットは高級ブランド、Tシャツはユニクロ」という組み合わせが珍しくない。つまり、ユニクロは高級ブランドの代替ではなく、ワードローブの土台として使われているのである。
第二の理由は、機能性衣料の進化だ。
ヒートテックやエアリズムなどの製品は、単なる衣料ではなく生活の快適性を高めるテクノロジーとして評価されている。
しかも毎年改良が重ねられており、消費者のニーズを細かく分析した商品開発が行われている。こうした機能性は、寒暖差の大きい欧米でも高く評価されている。
第三は、デザインの「シンプルさ」である。
欧米では流行よりもベーシックなデザインを長く着る文化が根強い。
ユニクロのシンプルで無駄のないデザインは、こうした価値観と相性が良い。
さらに同じデザインを色違いで展開する商品構成は、コーディネートのしやすさという点でも支持されている。
第四は、品質と価格のバランスである。
縫製や素材、シルエットなどは価格以上の品質を持つと評価されており、洗濯を繰り返しても型崩れしにくいという実用性も信頼につながっている。
つまりユニクロは「ファッションブランド」というより、「生活インフラとしての衣料ブランド」に進化したと言える。
日本企業が世界の衣服文化の基盤に入り込んだ点は非常に興味深い現象だ。
今後の課題は、ブランドの個性をどう維持するかである。
ベーシックな商品は強みである一方、個性が弱いという指摘もある。
機能性とデザインのバランスをどう保つかが、次の成長段階の鍵になるだろう。
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