2026年1月29日付の「FNNプライムオンライン」が、

『小中高生の自殺者532人で最多…2025年全国は初めて2万人下回り最少に リスク高い子どもの発見にAI活用検討 こども家庭庁』

と題した記事を報じていました。

記事によれば、2025年の国内全体の自殺者数は減少したにも関わらず、小中高生の自殺者数は最多人数だったそうです。

以下に、この記事を要約し、“小中高生の自殺者が増えている原因”と“自殺リスクの高い子どもの発見へのAI活用の効果”について考察しました。

 

《記事の要約》

2025年に全国で自殺した人は1万9097人と、統計開始以来初めて2万人を下回り、過去最少となった。

一方で、小中高生の自殺者は532人に上り、2年連続で過去最多を更新した。

全体の自殺者数が減少する中で、子どもたちだけが増えている現実は深刻だ。

 

厚生労働省によると、19歳以下の自殺者823人の動機では、学業不振や人間関係などの「学校問題」が316人で最多となり、「健康問題」が315人と続く。

健康問題の内訳では、うつ病が126人を占め、心の不調が命に直結している実態が浮かび上がる。

 

背景には、SNSの普及による人間関係の複雑化や、学校・家庭の双方で逃げ場を見つけにくい状況があるとみられる。

特に子どもは生活力が乏しく、孤立しても自ら環境を変えることが難しい。

 

こうした中、こども家庭庁は、インターネット検索履歴などを分析し、自殺リスクの高い子どもを早期に見つけるため、AI活用の検討を進めている。

電話やSNSによる相談窓口も整備されているが、悩みを抱える子どもが声を上げられるかどうかが、今後の大きな課題となっている。

(要約、ここまで)

 

《筆者の考察》

<小中高生の自殺が増えている原因と、AI活用の効果>

 

小中高生の自殺が増えている最大の要因は、複数のストレスが重なりやすい環境にある。

学業不振、友人関係の悩み、進路への不安といった学校由来のストレスに加え、家庭内で本音を言えない空気、経済的余裕のなさ、将来への漠然とした不安が重なる。

SNSの存在はこれを増幅させる。

学校での関係が、帰宅後もオンライン上で続き、逃げ場のない人間関係が24時間持続するためだ。

 

さらに、子どもは「これくらいで相談してはいけない」「弱音を吐くのは恥ずかしい」と感じやすい。

睡眠不足や不安、抑うつ状態が続くと、物事を極端に捉えやすくなり、孤立感が深まる。

うつ病などの精神疾患が関与しているケースも多いが、児童精神科医が不足し、早期治療につながりにくい現実もある。

 

こうした“見えにくいSOS”を補足する手段として、AI活用は一定の効果が期待される。

検索履歴や行動データの変化からリスクを検知できれば、従来は気づかれにくかった兆候を早期に把握できる。

AIネイティブ世代にとって、技術的アプローチは現実的な入口とも言える。

 

しかし、AIは万能ではない。最大の課題は「発見」と「支援」の間にある溝だ。

リスクを察知しても、その後に誰が責任を持って関わり、継続的に支えるのかという設計が不十分では、命を守れない。

また、情報がどこまで共有されるのか分からない不安から、子ども自身が相談を避ける可能性もある。

 

重要なのは、AIを補助線として使い、人が支える仕組みを強化することだ。

教師、保護者、医療、地域が分断されず、伴走できる体制を整えることが不可欠である。

子どもの自殺増加は、社会全体の「受け止める力」が試されている問題だと言える。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ996号より)
 

 

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