2025年10月13日に、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)が、184日間の会期を終え、閉幕しました。

2025年10月13日付の毎日新聞の記事によると、

・10月12日時点での一般の入場者数は(速報値)約2529万人

・2005年の愛知万博(愛・地球博)の2205万人を上回った

・日本国際博覧会協会(万博協会)が想定していた2820万人には届かなかった

・次回の万博は2030年10月1日~2031年3月31日(サウジアラビアの首都リヤド)

だそうです。

 

筆者は、9月上旬に大阪・関西万博を訪れましたが、各パビリオンは、ほぼ長蛇の行列で、「万国博覧会のような期間が決まったイベントは僕には向いていない」(※ただし雰囲気を味わうのは好き)と実感しました。

 

ちなみに、万国博覧会が、日本で開催されたのは、過去は、ご承知のとおり、

・1970年の大阪万博(日本万国博覧会)

・2005年の愛知万博、愛・地球博(2025年日本万国博覧会)

なので、次回の日本開催があるとしても、私自身は、年齢的に訪問できるか微妙です。

 

ただ、日本開催の過去の万博には、「園芸博」や「特別博」としての以下の開催があります。

・1975年の沖縄国際海洋博覧会

・1985年の国際科学技術博覧会(つくば万博)

・1990年の国際花と緑の博覧会(大阪花博)

また、「2027年」には、横浜で「2027年国際園芸博覧会」が予定されています。

園芸博は、一般博や登録博のような人出にはならないでしょうから、私のような、『会場をお散歩するのが好き』なタイプの人には、もってこいの博覧会です。

 

以下に、備忘録的に、大阪・関西万博の閉幕にあたって、残した課題と未来への期待について、考察しました。

 

《筆者の考察》

大阪・関西万博は、現地での体験を重視する来場者の満足度は高く、テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にふさわしい多様な展示と交流が行われたことは確かな成果といえる。

ミャクミャクをはじめとする新しい文化的シンボルの誕生や、ボランティアの献身的な活動も評価が高かった。

 

課題として浮かび上がったのは、初期段階でのネガティブ報道と、入場システムや予約方式の不便さだ。

多くの家族連れが人気パビリオンに入れず、抽選・予約制度の公平性に疑問を抱いた声もあった。

また、開幕前に建設費の高騰や遅延が過剰に報じられ、期待感よりも「不安」が先行したことが、序盤の来場者減につながった可能性もある。

メディアの過度な悲観報道が結果的に地域経済への関心を下げたとの指摘も少なくない。

 

とはいえ、万博は「失敗」ではなく「挑戦の成功」と捉えるべきだろう。

大屋根リングを象徴とした「多様でありながら、ひとつ」という理念のもと、世界165の国・地域が共に未来を語り、AI、再生可能エネルギー、医療技術などの最新テーマを共有した意義は大きい。

大阪・関西圏においては、夢洲の再開発や統合型リゾート(IR)の開業を含め、次世代型都市としての基盤整備が進む契機ともなった。

 

今後の課題は、万博会場を一過性の空間に終わらせず、持続的な地域資産として育てることにある。

交通アクセス、観光インフラ、デジタルチケットなどのノウハウを次の都市イベントへと継承し、「世界とつながる関西」を現実の成長戦略へ結びつけることが求められる。

大阪・関西万博は、単なる“イベントの終わり”ではなく、「未来社会の実験場」としての第一歩を刻んだ。批判を乗り越えて得たこの経験こそが、次の時代に輝く最大のレガシーである。

 

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