2025年7月21日付の「ABEMA TIMES」が、
『フリーランス→会社員に…なぜ?回帰願望の当事者「収入が増えれば税金が上がり、長期休みを取ったら自分の席がある保証がない」「ずっと同じ仕事を繰り返している」』
と題した記事を報じていました。
以下にこの記事を要約し、フリーランスから会社員に戻る人の背景と今後の予測について、考察しました。
《記事の要約》
新入社員を対象にした調査で、初めて「成果主義」よりも「年功序列型」を望む声が上回った。
背景には若者の仕事観が「競争」から「安定」へと移りつつあることがある。
加えて、フリーランスとして独立した人々の中に「会社員に戻りたい」と考える人が増えていることも注目されている。
出版会社勤務を経てフリーライターとなった於ありささん(33)は、体調不良をきっかけに独立。
自由な働き方に魅力を感じたが、長期休暇時に自分の席が保証されない不安や、税負担の重さから将来への懸念が強まった。
転職活動を始めたが、書類選考で落とされる現実に直面したという。
実業家の岸谷蘭丸氏は「フリーランスは成長の機会が乏しく、10年が賞味期限」と指摘する。
キャリアコンサルタントの森田昇氏も「稼げるのは一握り。30代以降は正社員復帰が難しい」と分析する。
さらに契約や交渉力に乏しい人は不利だと、投資家の田端信太郎氏は警鐘を鳴らす。
一方、平将明デジタル大臣は「副業や複業を組み合わせれば選択肢は広がる」と強調。
働き方改革でテレワークや短時間正社員制度など、会社員であっても柔軟な働き方が可能になりつつある。
「自由」を求めてフリーランスに挑戦する人は増えたが、安定した雇用や成長機会を求めて会社員へ戻る人も増加。
働き方の多様化の中で、どの道を選ぶかは一層個人の判断と準備に委ねられている。
(記事の要約、ここまで)
《筆者の考察》
フリーランスから会社員へ戻る動きの背景には、経済環境と職場環境の変化がある。
まず物価高騰が生活不安を増幅させ、安定収入や社会保険への安心感が再評価されている。
フリーランスは報酬を上げるにも交渉が必須で、競争も激しい。
副業人材の増加による供給過多も報酬低下を招いている。
こうした厳しい現実が、会社員への「回帰」を促している。
さらに、企業側の変化も大きい。
働き方改革や法改正により、テレワーク・フレックスタイム制・有給取得義務化・育児介護支援などが進み、会社員でも柔軟性とワークライフバランスを確保しやすくなった。
かつてフリーランスが優位に感じた「自由さ」が、会社員の働き方にも取り込まれつつある。
また、成長機会の有無も重要だ。フリーランスは自己研鑽が必須だが、上司や同僚から学ぶ場が少なく、スキルの維持に限界がある。
対して会社員は職務の多様化や教育制度を通じ、長期的なキャリア形成が可能であり、安定と成長の両立が期待できる。
年齢要素も大きい。
20代であれば正社員復帰は比較的容易だが、30代以降は難しくなる。
40代・50代では再就職がさらに困難であり、望まぬ独立や非正規就労に流れるケースもある。人口減少が進む中で、この層をどう活用するかは社会的課題である。
今後の展望としては、二つの流れが想定される。一つは、企業の人手不足を背景に、年齢や経歴を問わず再雇用の門戸が広がる可能性。働き方の多様化に伴い「複業型社員」や「プロジェクト単位の契約社員」といった柔軟な雇用形態が一般化するだろう。もう一つは、フリーランスとして生き残る人材の選別が進み、交渉力や専門スキルを持つ「強者フリーランス」に仕事が集中する動きである。
結局のところ、フリーランスか会社員かの二者択一ではなく、双方を組み合わせた働き方が現実解となる。
会社員の安定性を基盤に、副業としてフリーランスを経験する人が増え、そこから独立に挑むか、会社員に専念するかを柔軟に選ぶ流れが主流になるだろう。
働く側も、変化の激しい社会を前提にリスク分散を図る時代に入ったといえる。
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