2025年8月16日付のFNNプライムオンライン(北海道文化放送)が、

『「根室のサンマ」2024年の半値に…札幌・中央卸売市場の競りで1キロ1000円台前半に 最高値は8万8888円のご祝儀価格』

と題した見出し記事を報じていました。

 

個人的には、“獲れたて”ではないと食べられない「サンマ刺し」が好きなのですが、ここ最近は、そのサンマ自体が小ぶり(痩せている)になっている気がします。

 

以下に、FNNプライムオンラインの記事を引用し、根室のご当地グルメについて、考察しました。

 

《記事の引用》(※一部、筆者が編集)

根室のサンマが競りにかけられ、平均価格は2024年の半分ほどになりました。

札幌の中央卸売市場で競りにかけられたのは、棒受け網漁の大型船が、2025年8月15日に根室で水揚げしたサンマ。

根室での水揚げは好調で、札幌には2024年より10トン余り多い33トンが入荷し、1キロの平均価格は去年の半分ほどの1000円台前半に落ち着きました。

最高値は8万8888円のご祝儀価格。

 

・吉本水産・東城哲也チーフ店長:

例年に比べて大きいと思います。

脂乗ってきておいしそうだなっていう印象がありますね。

 

サンマは早速市内の店舗に並びました。

(記事の引用、ここまで)

 

《筆者の考察》

<根室市のご当地グルメとその課題>

北海道の東端、太平洋とオホーツク海に面した根室市は、海の幸に恵まれた街です。

古くからサンマ、鮭、昆布などの水産資源を活かした食文化を育んできました。

その中でも観光客や地元で親しまれている代表的なご当地グルメには「エスカロップ」「サンマロール」「昆布空上げ」「鉄砲汁」などがあります。

 

サンマ刺し

 

◆ご当地グルメの特徴

1)エスカロップ

根室の洋食文化を象徴する料理。バターライスにデミグラスソースをかけ、トンカツをのせたボリューム満点の一皿で、昭和期の喫茶文化から広まった。

現在も市内の飲食店で提供され、観光客に人気。

 

どりあん エスカロップ

 

2)サンマロール

地元の名産サンマを昆布で巻いた郷土料理。脂ののったサンマと昆布の旨味が調和し、保存性も高く、お土産品としても重宝されている。

サンマの豊漁時代に定着した料理で、根室のサンマ文化を象徴する存在。

 

すしもと サンマロール

 

3)昆布空上げ

昆布を具材に使った唐揚げ風の料理。昆布の産地ならではの工夫で、軽食感覚で楽しめる点が特徴。

海藻の新しい食べ方としてPRされている。

 

すしもと 空上げ

 

4)鉄砲汁

冬の味覚として有名。根室で獲れるカニを味噌仕立ての汁物にした郷土料理で、カニの濃厚な旨味が凝縮されている。

祭りや観光イベントでも振る舞われ、地域の「おもてなし料理」として知られる。

 

<ご当地グルメに関する現在の課題>

一方で、これらのご当地グルメは幾つかの課題に直面しています。

 

1)水産資源の不安定化

サンマは近年不漁が続き、2024年には価格が高騰しました。

2025年は水揚げ量が回復したものの、価格は半減し漁業者の収益安定性に課題があります。

サンマを主役にした「サンマロール」や「サンマ料理」の持続性は、資源変動に大きく左右されます。

 

2)後継者不足と飲食店の減少

 エスカロップを提供する喫茶店や洋食店は高齢化や後継者不足で減少傾向。観光客が訪れても「食べられる場所が限られる」という問題があり、地域ブランドの維持に影響しています。

 

3)観光との連動性不足

鉄砲汁や昆布空上げなどは知名度が限られ、全国的な発信力が弱い。

イベントや観光商品と結びつけたプロモーションが不足しており、地域外からのリピーター獲得につながりにくい。

 

4)食材コストと持続可能性

廃棄物処理や人件費高騰は飲食業にも波及し、地元食材を活かした料理の価格設定が難しくなっています。

特に昆布やカニといった高級食材は、観光向け需要が中心で地元住民には手が届きにくい。

 

<まとめ>

根室市のご当地グルメは、海産物の豊かさを背景に独自の発展を遂げてきました。

しかし水産資源の不安定化や飲食店の後継者不足、観光との連携不足といった課題を抱えています。

今後は「持続可能な資源利用」「若手人材の育成」「観光戦略との一体化」が不可欠です。具体的には、サンマ資源の国際的管理への関与、地元高校や調理専門学校との連携による人材育成、地域イベントやSNSを活用したグルメ発信などが求められます。

根室の食文化は、単なる郷土料理にとどまらず、地域の持続可能性を示す象徴でもあるのです。
 

 

 

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