2025年8月12日は、1985年に発生した日航ジャンボ機墜落事故から、まる40年が経過した日でした。

筆者は、当時高校3年生。

予備校の夏季講習を受講し、帰宅した自宅で、このニュースを知りました。

事故からまる20年が経過した2005年8月には、北海道栗山町にある「坂本九思い出記念館」を訪問し、NHKの取材を受けた記憶があります。

 

以下に、2025年8月12日付のTBS NEWS DIGの記事を引用し、この事故を風化させないために必要なことを考察しました。

 

《記事の引用》(※一部筆者が編集)

乗客乗員520人が犠牲となった日本航空ジャンボ機墜落事故から40年となった、2025年8月12日、墜落現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)の麓にある「慰霊の園」で、遺族ら228人が参列して追悼慰霊式が営まれた。

520本のロウソクに火がともされ、墜落時刻の午後6時56分に黙とうをささげた。

  父・Aさん(当時52歳)を亡くした横浜市のパートBさん(65)は、8月12日が誕生日の長男(33)らと出席。

「父を失い、息子が生まれたこの日を大切にし、風化させないようにしたい」と話した。

日航によると、この日は遺族ら82家族283人が慰霊登山を行った。

遺族の高齢化が進む中、事故の記憶を受け継ごうと子どもや孫を連れて尾根を登る遺族の姿も目立った。

(引用、ここまで)

 

《筆者の考察》

<日航ジャンボ機墜落事故を風化させないために必要な取り組み>

 

1985年8月12日に発生した日本航空123便墜落事故は、乗客乗員520名が犠牲となった世界最悪の単独機航空事故である。

40年が経った今、遺族の高齢化や関係者の減少により、事故の記憶が薄れつつある。

しかし、この事故は単なる過去の悲劇ではなく、日本の航空安全文化を大きく変えた原点であり、その教訓を次世代に確実に継承することが求められる。

 

まず重要なのは、記録と証言の体系的保存である。

遺族や元乗務員、救助活動に携わった人々の証言は時間とともに失われる。

映像、音声、文章で事故当時の状況や心情を記録し、デジタルアーカイブとして公開することで、誰もが学べる環境を整える必要がある。

また、雫石事故など他の重大事故とも関連づけ、航空安全史全体の中で位置づけて伝えることが、単発的な記憶の風化を防ぐ。

 

次に、教育現場での活用が不可欠だ。

高校や大学の授業、航空専門学校の安全教育で事故の経緯や原因、対応の課題を学び、航空業界を志す人だけでなく一般市民にも「安全が当たり前でない」ことを理解させる。

特に、機長や客室乗務員が最後まで乗客救助に尽力した事実や、4名の生存者が存在したことは、人命尊重と職務責任の重みを教える上で貴重な教材となる。

 

さらに、慰霊と教訓共有の場の継続的確保が重要だ。御巣鷹の尾根や慰霊の園での式典を公的に支援し、遺族や関係者だけでなく、一般市民や若い世代も参加しやすい形にする。

現地訪問が困難な人のためにオンライン追悼やVR映像での現場体験を導入し、物理的距離を超えて記憶をつなぐ工夫も考えられる。

 

また、航空安全文化の維持向上も忘れてはならない。

この事故以降、日本の航空会社は安全管理体制を抜本的に強化し、致命的事故は発生していない。

だが、インシデントや新たなリスクは常に存在する。事故の教訓を社内教育や訓練に組み込み、現場の判断や整備の質を継続的に高めることで、再発防止への意識を風化させない。

 

最後に、市民社会全体での記憶の共有が必要だ。事故は航空業界の問題にとどまらず、防災・危機管理、組織文化、情報公開の在り方など広範な教訓を含む。

報道機関や自治体、博物館が連携し、毎年8月12日に関連番組や企画展を行い、事故が私たちの暮らしと安全意識にどうつながっているかを発信し続けることが重要である。

 

結局、風化を防ぐ鍵は「記録を残す」「教育で伝える」「場を守る」「安全文化に活かす」「社会全体で共有する」という5つの柱にある。

40年という節目を契機に、御巣鷹の尾根の悲劇を単なる過去の出来事にせず、未来の安全を築くための生きた教訓として受け継いでいくことが求められる。

 

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