静岡県伊東市の田久保真紀市長が、2025年7月31日に会見を行ない「辞職撤回」を表明しました。
マスメディアやネットは「大荒れ」の様相ですが、個人的には、「やっぱりな」とある意味、この田久保市長の「辞職撤回」は、想像の範囲内の行動でした。
私自身は、この「学歴詐称疑惑」について、メディアやネットが「騒ぎすぎ(辞職ありきを煽りすぎ)」と感じていて、伊東市議会がまず判断し、その結果から田久保氏や市民が判断すればよく、「外野の我々」は、この「市長選における学歴詐称疑惑問題」をどのように捉え、選挙制度の改善を含め、冷静にこの問題を考えればいいだけの問題だと思っています。
そもそも、田久保氏が当選したのは、市長選の争点となった「総額約42億円の図書館建て替え計画の是非」について、田久保氏が建て替え計画反対を訴えていたからです。
つまり、伊東市民の「民意」を考えれば、「図書館の建て替え計画見直し」にまずは着手すべきで、「田久保氏の辞職云々」は、その後、議論すればいい話です。
それにしても、この「田久保氏の鬼メンタル」とも言える強靱な精神力は、自分に例えて想像すると「凄すぎる」としか言いようがありません。
以下に、この「辞職撤回」関する2025年7月31日付のデイリー新聞の報道を要約し、田久保真紀伊東市長のような「鬼メンタル」な人の精神力の源と特徴について考察しました。
《記事の要約》
静岡県伊東市の田久保真紀市長は、学歴詐称疑惑を巡る混乱の中、2025年7月31日夜に会見を開き、辞職を撤回し市長を続投する意向を明らかにしました。
田久保市長は7月7日の会見で一度は辞職を表明し、出直し市長選への出馬を宣言していましたが、今回「厳しい声があるのは承知の上。いばらの道だが、やりとげなければならない」と涙声で語り、翻意した形です。
この会見は自身のYouTubeチャンネルなどでも配信され、ネット上では「無敵の人になった」「これは凄いメンタル」といった驚きの声から、「市民を軽視している」「議会解散を狙っているのか」といった批判まで、さまざまな反応が相次ぎました。
学歴詐称の真偽や手続きの不備をめぐり、市議会の不信任決議案の行方や、伊東市民の判断が今後の焦点となります。
(記事の要約、ここまで)
《筆者の考察》
<田久保伊東市長の「精神力の強さ」の源とその特徴・周囲への影響・付き合い方>
田久保真紀市長が学歴詐称疑惑の渦中にあっても辞職を撤回し、市長続投を表明した姿勢は、常識的な政治行動から逸脱しているとの指摘もある一方で、「並外れた精神力」と評価される部分もあります。
ここでいう「精神力の強さ」とは、周囲からの強烈な批判、世論の風圧、信頼喪失のリスクをものともせず、自らの信念または立場に固執し行動を選択する胆力を指します。
このような精神力の源は、主に以下の3点に集約できます。
1)確固たる自己信念と目的意識
田久保氏は「いばらの道でもやり遂げなければならない」と述べており、自身の政策的使命感や図書館建て替え反対という市民の支持を背景に「私がやらなければならない」との自己確信があると考えられます。
こうした強い目的意識は、他者の評価よりも「自己の内なる使命感」を重視する傾向がある人物に多く見られます。
2)周囲との感情的な切り離し能力(情緒的分離)
辞職表明からの急な撤回、涙ながらの訴え、ネット批判を意に介さない姿勢からは、他人の視線や感情に左右されにくい心理的性質がうかがえます。
これは一方で、感受性が乏しい、共感性に欠けると評価されることもありますが、批判耐性の強さとして現れる場合もあります。
3)世論操作と政治的合理性の冷静な分析力
辞職→再出馬→続投表明という一連の流れが偶然であるとは考えにくく、「辞職をチラつかせたうえで感情に訴え、市民の支持を維持する」戦術だった可能性も否定できません。
強靱な精神力とは、必ずしも心情の純粋さとは一致せず、むしろ「割り切り」と「冷徹な判断力」に基づいて発揮されることもあるのです。
このような人物と接する際、周囲は以下の点に注意が必要です。
(1)意見が通じにくいことを前提に、議論の場は構造的に整える
田久保市長のような人物は、個人の説得ではなく「制度」や「ルール」による対応が有効です。
市議会などでの多数決や不信任決議といった枠組みが重要となります。
(2)信頼を築くよりも、成果・実利で評価する
情緒的な信頼関係より、実際の施策実行力や成果を基準に評価・対話することで、建設的な関係が維持されやすくなります。
(3)共感よりも事実確認を重視する
誤情報や論点ずらしに巻き込まれないためにも、丁寧な事実確認と根拠に基づく批判が必要です。
結局のところ、こうした「精神的に強い」リーダーが善政を行うか否かは、市民や議会がどう向き合うかにかかっています。
精神力が「暴走」にならないためにも、監視と対抗のための健全な政治文化が求められます。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ970号より)
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