2025年8月1日付のTBSニュースDIGが、

『日本の7月の平均気温が統計史上最高値に 基準値と比較して+2.89℃ 7月の記録更新は3年連続 危険な暑さはいつまで続くのか』

と題した見出し記事を報じていました。

 

個人的には、月並みですが、「これまでの生活習慣を見直して、気候に順応するしかない」と思います。

具体的には、例えば、「仕事着=ネクタイ着用のスーツ」を「カジュアルウエア化」、「夏の甲子園大会の開催時間=早朝やナイターの導入」などです。

 

あと、この「異常とも言える気候」を「地球温暖化」と直結させる風潮がありますが、私は、「行き過ぎた地球温暖化説」は、間違った国際的な政策や風潮に繋がっていると思います。

よく「観測史上○○」という報道をよく耳にしますが、記録が残っているのは、せいぜい数百年前までです。

千年、あるいは万年単位で地球を捉えれば、氷河期はよく知られていますが、地球の高温期もあったはずだと思います。

そうは言っても、「今を生きる」我々の人生は、長くても100年程度。

この「地球沸騰化」に対処した生きる術が必要なことは間違いありません。

 

以下に、この記事を要約し、私たちが、この「沸騰化」した時代を生き抜くために何をすればいいのか、考察しました。

 

《記事の要約》

2025年7月の日本の平均気温は、平年より+2.89℃と過去最高を記録しました。

これは、1898年の統計開始以来最も高い数値で、前年の記録(+2.16℃)を大きく上回る異例の暑さでした。

全国15の観測地点での統計によるもので、記録更新は7月で3年連続、月ごとの記録更新は6月に続き2か月連続となります。

 

気象庁は、今後1か月も北日本から西日本を中心に厳しい暑さが続くと予想し、熱中症警戒アラートなどの情報に注意を呼びかけています。

さらに、8月も高温傾向が続く見通しで、2025年全体の平均気温が、史上最も高かった前年を上回る可能性も指摘されています。

 

一方で、降水量は東北日本海側で平年の13%、北陸地方でも8%と記録的に少なく、山形・新潟・石川・宮城など10地点で過去最低またはそれに並ぶ値を記録しました。

これらの地域は米どころでもあり、農作物への影響が懸念されます。

(以上、記事の要約)

 

《筆者の考察》

地球沸騰化時代の私たちの認識と行動

 

「地球沸騰化」という言葉が現実味を帯びる中、私たち人類が今、どのような認識を持ち、行動を取るべきかが問われています。
2025年7月の日本は過去に例のない暑さに見舞われ、気温・降水ともに記録的な異常が連続しました。
これは一過性の異常気象ではなく、気候変動による「新たな日常」として私たちは捉え直す必要があります。

 

まず、最も重要なのは「現実を直視すること」です。
過去の記録と比較して「観測史上初」が続くなかで、「たまたまではない」「地球規模の変化が進行している」という認識を持つことが出発点です。
温暖化の科学的な全容には議論の余地もありますが、少なくとも私たちの100年の人生の中では「対処すべき異常環境」が続くと覚悟する必要があります。

 

次に求められるのは、生活習慣や社会制度の大胆な見直しです。
たとえば、夏の制服の常識を覆し、カジュアルで涼しい服装を推進する。
学校や仕事の開始時間を前倒しして、涼しい時間帯に活動する「サマータイム的ライフスタイル」への移行も検討されるべきです。
また、テレワークの活用や公共施設の冷房支援なども進め、特に高齢者や子どもへの配慮を強化する必要があります。

 

農業や水資源管理の革新も急務です。
高温・少雨による農作物への被害がすでに深刻化しており、農水省も危機感を強めています。
耐暑性のある品種開発や、ダム・貯水池の再整備、さらには水の再利用技術の導入も含めて、構造的な備えが不可欠です。
野菜や米、畜産物の供給不安は私たちの食卓に直結する問題であり、自治体と農家、消費者が一体となった取り組みが求められます。

 

さらに、スポーツ・教育・公共イベントの季節対応も見直す時期です。夏の高校野球を朝や夕方に分散させたり、ドーム球場を活用するなど「命を守る試合運営」が現実的課題となっています。

これは一部の競技に限らず、すべての屋外活動における再設計が求められていることを示しています。

 

最後に、市民一人ひとりの「熱中症リスク管理」が最前線です。
エアコンの使用、こまめな水分補給、室温管理、外出時間の調整など、基本的な対策を「特別な年」ではなく「新常態」として定着させるべきです。

 

気候変動への対応は「未来の問題」ではなく、すでに「現在進行形の生活課題」です。
個人・地域・政府・産業界が、それぞれの立場で変革と適応を迫られている今、「気候にあわせて変わる社会」を築けるかどうかが、次の時代の安定と希望を左右すると言えます。

 

 

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