2025年7月21日付のHBC北海道放送が、
『【速報】自民党・鈴木宗男氏77歳が政界引退の意向「これが最後の戦い、この言葉に変更はありません」北方領土問題を解決できなかったことが悔い』
と題した見出し記事を報じていました。
早朝に、ネットでこの記事を読んで、「宗男さん、落選が決まったんだぁ」。
全国的には、鈴木氏は、所属政党がコロコロ変わるし、娘は自民党で出馬させるし、ロシアに勝手に訪問するし・・・と政治家として「負のイメージ」が強いですが、北海道では一定の人気があるから、衆院選で、地域政党「新党大地」で、北海道ブロックから比例で出馬した方が当選確度は高いのでは?などと漠然と思いふけっていました。
しかし、その数時間後、共同通信社が、「最終当選者が、宗男氏となることが確実になった」と「脅威のうっちゃり当選」を報じて、驚きました。
以下に、HBC北海道放送の記事を要約し、「政治家 鈴木宗男」の功罪をまとめてきました。。
《HBC北海道放送の記事の要約》
参議院選挙に自民党から比例代表で立候補した鈴木宗男氏(77)が、2025年7月21日午前4時半ごろ、札幌市内の選挙事務所で会見し、当選するには厳しいという認識を示して政界を引退する意向を示しました。
鈴木氏は会見で、「選挙中、これが最後の戦いと訴えてきた、この言葉に変更はありません」と述べ、「昭和58年からいろんな経験をしてきた。権力の中枢にいて、私なりに働いて存在感も示せた」とこれまでの政治活動を振り返りました。
また「天国と地獄を経験しながらも、恵まれた政治家人生だった」と話し、北方領土問題の解決、日ロ平和条約を締結できなかったことに悔いが残ると話しました。
(記事の要約、ここまで)
《筆者の考察》
鈴木宗男氏は1983年に衆議院議員に初当選して以降、政界で長く存在感を示してきた人物である。
内閣官房副長官や沖縄・北方担当大臣を務めた経歴を持ち、特に北方領土問題や日ロ外交における積極的な活動で知られる。
2025年7月の参院選では当初「落選確実」と報じられながらも、最終的に「うっちゃり当選」を果たし、その異例の選挙結果がSNSで話題となっている。
鈴木氏の政治家としての「功」としてまず挙げられるのは、対ロシア外交においての根気強い姿勢だ。
特に北方領土問題では、何度もロシアを訪問し、交渉の糸口を模索し続けた点は評価されるべきだろう。
また、北海道を地盤とし、地方の声を中央に届ける政治スタイルは、道内で一定の支持を保ち続けた要因でもある。
彼が設立した地域政党「新党大地」は、地域主権の拡大を訴える点でユニークな存在感を放ってきた。
一方で、鈴木氏には多くの「罪」と言える政治的課題も付きまとう。
最も大きいのは、収賄容疑で逮捕・実刑判決を受けた過去であり、それにより一度議員資格を失っていることだ。
さらに、政党を何度も変え、自身の娘を自民党から立候補させたことなど、権力への執着や「自己都合」の強さが批判の的となった。
かつては自民党内で高齢者排除を推進していたにもかかわらず、77歳の現在でも比例区から出馬し当選するという行動は「自分に甘い」との声を招いている。
さらにウクライナ侵攻以降、鈴木氏がロシア寄りの姿勢を崩さず、プーチン政権への理解を示すような発言を繰り返してきたことも問題視されている。
戦争という極限状態において、国際社会の立場と相反する発言は、「国家よりも自身の信念を優先した」として非難を集め、結果として自民党の支持離れを招いた一因とも指摘されている。
今回の参院選においては、本人も「最後の戦い」と位置づけており、政界引退の意向を明らかにしていた。
しかし最終盤で当選が確実となったことで、その進退に注目が集まっている。
「天国と地獄を経験した」と語ったように、鈴木氏の政治人生は波乱に満ち、劇的な浮沈を繰り返してきた。
鈴木宗男という政治家の歩みは、地方と中央、信念と現実、功績と問題の狭間で揺れ動く、日本の政治の縮図そのものといえる。
今後、本当に引退を実行するのか、それとも再び「うっちゃり」で延命を図るのか。いずれにせよ、有権者がその歩みから学ぶべき教訓は多い。
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