2025根塩6月3日付のスポーツ報知が

『元横綱・白鵬が相撲の新国際大会構想 相撲協会退職→「SUMO」プロリーグ運営へ』

と題した見出し記事を報じていました。

 

個人的には、「大相撲」は、「国技」、「神事」という位置付けで、国際化をしてきませんでしたが、ルールがシンプル、勝敗も分かりやすいですが、技の種類は多様で奥が深い競技です。

つまり、国際化すれば、海外の有力企業がスポンサーについて、巨大なコンテンツになる可能性を秘めていると思います。

以下にこの記事を要約し、新国際大会構想の今後について、考察しました。

 

《以下、記事の要約》

2025年6月9日付で、日本相撲協会を退職することが発表された元横綱・白鵬(現・宮城野親方、40歳)。

その決定は6月2日の臨時理事会で正式に承認された。

史上最多45回の優勝を誇る大横綱が角界を離れ、今後は「相撲の国際普及」に向けた新たな挑戦に乗り出す。

 

宮城野親方は2021年に現役を引退。だが、元弟子の暴力問題を受けて自身の部屋が閉鎖され、以後、再開も叶わず伊勢ケ浜部屋に移籍。

約1年の経過を経て、相撲協会に見切りをつけ、退職を決断した。

 

今後は日米を拠点とし、「SUMOの国際プロリーグ」創設を視野に入れて活動を始める見込みだ。

既に複数の国際企業がスポンサー候補に挙がっており、ルールや興行形態を刷新した新たな競技としての相撲を打ち出す予定。

また、かねてより相撲の五輪正式種目化を目指す意向もあり、活動の幅は広がると見られる。

 

白鵬は現役時代から「白鵬杯」などで若年層の育成にも尽力しており、相撲の底辺拡大とグローバル展開に情熱を注いできた。

6月9日に都内で記者会見を開き、今後の展望を語る予定。

(記事の要約、ここまで)

 

《筆者の考察》

<新国際大会構想の将来性と成功の鍵>

白鵬(宮城野親方)による新たな「相撲国際大会構想」は、伝統文化としての大相撲とは一線を画し、「スポーツとしてのSUMO」をグローバルに展開する大胆なプロジェクトである。
その将来性は極めて高く、正しく設計されれば、相撲がオリンピック競技となる可能性も視野に入るだろう。

 

◆将来性の根拠

まず、相撲はルールがシンプルであり、決着が短時間でつく競技として観戦向きである。
これは欧米や中東で盛んなスポーツベッティングとも親和性が高く、視覚的インパクトや「一発勝負」の興奮要素が新規ファンを引きつける。
特に、配信技術の発達によって、世界中どこでもリアルタイムで観戦できる環境が整っている今、「相撲」をグローバルエンターテインメント化する土壌はある。

 

さらに、格闘技や伝統文化への関心が高い中東諸国やアジアの新興国がスポンサーとなれば、プロリーグの安定運営は現実的だ。
LIVゴルフのように、既存団体の影響を受けずに資金を背景に人気を集める競技は他にもある。

 

◆成功の鍵

成功のためには、以下の要素が極めて重要になる。

 

1)柔軟なルール設計と演出の工夫

伝統的な土俵や所作の要素を残しつつも、視覚的にわかりやすく、短時間で決着がつくよう演出を工夫すること。
審判の判定基準も明確化し、スポーツとしての公平性と競技性を重視することが必要。

 

2)透明性のある運営組織

既存の相撲協会のような閉鎖的・硬直的体質を排し、透明性と実力主義のあるマネジメント体制を構築することが求められる。
元力士や相撲未経験のビジネス人材も含め、開かれたチームによる運営が望ましい。

 

3)選手の多様性と育成システム

世界各地から才能ある人材を発掘し、体系的なトレーニングと大会出場の機会を提供する仕組みを整えることが肝要だ。
すでに「白鵬杯」などの国際大会で実績があるため、それをベースに競技人口の底上げが期待できる。

 

4)既存ファン層と文化の尊重

完全に大相撲と切り離すのではなく、相撲の伝統文化的要素、例えば、横綱土俵入りやまわし、塩まきなどを一部継承し、文化とエンタメの融合モデルを打ち出すことが、従来ファンの反発を和らげ、支持層の拡大にもつながる。

 

5)制度・国際連携の確立

オリンピック競技を目指すには、国際相撲連盟や各国競技団体との連携が不可欠だ。
競技ルール、審判制度、アンチ・ドーピングの整備など国際基準に沿った枠組み構築も早期に取り組むべきである。

 

白鵬の構想は、従来の相撲の枠を超えた「グローバルスポーツ化」の挑戦であり、正しく実行されれば、日本発の文化が世界競技へと進化する歴史的な転換点になりうる。
伝統を尊重しつつ、時代の変化に応える革新性――そのバランスが「新・相撲」の未来を決定づける鍵となる。

 

 

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