2024年12月14日付の東スポWebが、
『元HKT兒玉遥 卵子凍結失敗を報告「甘くない」「一旦仕切り直す」』
という見出しの記事を報じていました。


私の直接の友人ではありませんが、近年、まわりでは、卵子の凍結保存の話題を聞くようになりました。
何事にも「リスク」があり、著名人がSNSでこうした話題を発信するのは、自分事としての関心を高める上で良いことだと思います。
 

以下に、この東スポWebの記事を要約し、卵子の凍結保存が広がっている背景とメリット、デメリットについて、考察しました。

《記事の要約》
<元HKT48兒玉遥、卵子凍結の失敗を報告 「未来の自分のための決断」>
HKT48の元メンバーで女優の兒玉遥さん(28)が、2024年12月13日に自身のSNS(X)を更新し、卵子凍結の治療が失敗したことを報告しました。

兒玉さんは投稿で、「卵子凍結失敗しました! あまり聞いたことがなかったので正直驚きです」と感想を述べました。
また、「料金を支払い、指示された通りに治療を行えば簡単に凍結できると思っていた」と語り、「少しショック」と率直な気持ちを明かしました。

続けて、今回の決断について「今すぐ子どもを望んでいるわけではありませんが、将来の自分が後悔しないように最善の選択をしたつもりでした。
ただ、卵子凍結は甘くないと勉強になりました」とコメント。
自身の体調については「手術はしておらず、体への負担もそこまでありませんでした」と説明した上で、医師との話し合いの結果、「一旦仕切り直すことにした」と現状を報告しました。

また、一般ユーザーへの返信の中で卵子凍結を決断した理由を次のように語りました。
「今すぐ子どもが欲しい願望も結婚願望もないけれど、仕事などやりたいことがたくさんあります。
それでも、未来の自分が子どもを欲しいと思う時が来るかもしれない。
もしその時に卵子を凍結していなかったら『ゲームオーバー』かもしれない。
未来の自分が後悔しないように準備したかった」と、その思いを明かしました。
(記事の要約、ここまで)

《筆者の考察》
<卵子凍結が広がる背景>
卵子凍結は、不妊治療や将来の妊娠を見据えた選択肢として近年注目を集めています。
この背景には以下のような要因があります:

1)晩婚化と初産年齢の上昇
女性の社会進出が進む中で、仕事やキャリアを優先する女性が増え、結婚や出産のタイミングが遅れる傾向があります。
結果として、卵子の加齢による質の低下が妊娠のハードルを高くするケースが増えています。

2)医学の進歩
凍結技術や不妊治療技術が進歩し、卵子を安全に保存し、将来的に使用できる可能性が高まったことが卵子凍結の普及を後押ししています。

3)選択肢の多様化
結婚や出産のライフイベントを自由に選べる社会的風潮が広がり、将来に備えた「自己決定権」を重視する女性が増えています。

<卵子凍結のメリット>

1)将来的な妊娠の選択肢を確保
卵子凍結は、加齢による卵子の劣化を防ぎ、将来的に妊娠する可能性を確保する方法として有効です。
若い時期に凍結した卵子を使うことで、高齢出産のリスクや妊娠率低下の不安を軽減できます。

2)ライフプランの自由度向上
仕事や趣味、キャリア形成に専念しながら、後年の妊娠を視野に入れた生活設計が可能になります。
これは、結婚の有無にかかわらず、女性の将来設計の一環として重要です。

3)不妊治療への応用
卵巣機能が低下する疾患の治療やがん治療を受ける際、卵子を事前に保存しておくことで、将来の妊娠の可能性を残せる手段となります。

<卵子凍結のデメリット>

1)    高額な費用
卵子凍結には初期費用や保存費用が必要であり、数十万円から数百万円に及ぶ場合があります。
また、経済的負担が大きく、誰でも気軽に選択できる方法ではありません。

2)成功率の不確実性
凍結した卵子が将来的に必ず妊娠につながるわけではありません。
卵子の採取数や質、年齢による成功率の変動など、結果が保証されない側面があります。

3)身体的・心理的負担
卵子採取のためにホルモン治療を行う必要があり、副作用や身体的な負担を伴うことがあります。
また、心理的にも期待や不安が交錯するため、精神的なサポートが必要な場合もあります。

4)倫理的議論
卵子凍結は、生命の始まりに関する倫理的な問題を含む場合があります。
これに対する社会的な認識や制度が整備されていない場合、問題が複雑化する可能性があります。

<まとめ>
卵子凍結は、女性が将来の妊娠に備えるための選択肢として、晩婚化やキャリア重視の社会の中で重要な役割を果たしています。
しかし、費用や成功率の不確実性、身体的負担といったデメリットも存在します。
卵子凍結を検討する際には、医学的リスクや自身のライフプランを十分に考慮し、専門医やカウンセラーと相談しながら進めることが望ましいでしょう。
この技術がより多くの女性にとって現実的な選択肢となるには、費用の軽減や情報提供の強化が求められます。

 

 

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