2024年12月19日付の「乗りものニュース」によれば、
“日本民営鉄道協会が2024年12月19日に「2024年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」を発表した”
そうです。
以下に、この「乗りものニュース」の記事を要約し、電車内の迷惑行為が発生理由と私たちの対処法について、考察しました。

《記事の要約》
日本民営鉄道協会は2024年12月19日、「2024年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」を発表しました。
この調査は、鉄道利用時のマナーに関するアンケート結果をもとに毎年公表されているものです。
今年は2024年10月から11月までの期間にWEBアンケートを実施し、全国から5314人が回答しました。

・ランキング1位は「咳やくしゃみ」、前年を大きく上回る
迷惑行為ランキングの1位に選ばれたのは、「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」で、回答率は50.5%。前年の33.5%(2位)から大幅に増加しました。
この増加の背景には、2023年5月以降の行動規制緩和が関係していると考えられます。
協会によると、「コロナ禍でのマスク着用が当たり前だった時期を経て、電車内でマスクを外す人が増えたことで、感染症への不安を抱く人が多かったことが影響した」とのことです。

・2位・3位も定番の迷惑行為
続いて2位は、「座席の座り方(詰めない・足を伸ばすなど)」で31.9%、3位は「騒々しい会話・はしゃぎまわり」が29.2%。
これらは毎年上位にランクインする項目です。
特に「座席の座り方」に関しては、ラッシュ時の混雑が関係しているとみられます。

・「強い香り」も急増、4位にランクイン
注目すべきは、4位にランクインした「強い香り(香水・洗剤・柔軟剤・化粧品など)」で、回答率は26.3%。
前年の7位(17.0%)から大きく増加しました。
協会によると、「化学製品類の香りが満員電車内での体調不良を引き起こすケースが懸念されている」とのことです。

・男女別でも「咳やくしゃみ」が共通1位
このアンケートは男女別でも集計されましたが、「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」がどちらの性別でも1位に選ばれました。
特に冬場は乾燥により咳が出やすい季節であるため、今後も注意が求められます。
(記事の要約、ここまで)

《筆者の考察》
<電車内の迷惑行為が発生する理由>
1)社会的マナー意識の欠如 
一部の乗客は公共の場でのルールや配慮の重要性を十分に理解しておらず、自分の行動が他人に迷惑をかける可能性を認識していない場合があります。
例えば、「座席の座り方」や「騒々しい会話」などは、他人の快適さを考慮しない典型的な行動といえます。

2)混雑によるストレス増加 
通勤・通学ラッシュの混雑は乗客に強いストレスを与え、感情的な行動を引き起こすことがあります。
満員電車では、身体的接触や距離の近さがトラブルを助長する要因となります。

3)コロナ禍以降の生活習慣の変化 
コロナ禍でのマスク着用が習慣化した結果、マスクを外すことへの不安や抵抗感が強まった人がいる一方で、規制緩和後にマスクを外す人が増えたことで、咳やくしゃみに対する感覚が敏感になっています。

4)個々の価値観や行動の違い 
香水や柔軟剤の香りに関する迷惑行為は、他人がどの程度の匂いを不快に感じるかという個々の感覚の違いが影響します。
このような主観的な問題は完全に解消するのが難しい部分です。

<トラブルに巻き込まれないための対処法>
1)迷惑行為を避ける意識 
自分自身が迷惑行為をしないように気をつけることが、第一の防衛策です。
特に混雑した電車では、座席の使い方や音量に気を配り、他人への配慮を優先しましょう。

2)無用な干渉を避ける 
他人の迷惑行為に対して直接注意することは、相手の反発を招き、トラブルに発展する可能性があります。
不快に感じた場合でも、冷静にその場を離れる、車両を変えるなどの対応を心がけましょう。

3)マスクやハンカチの携帯 
冬場や咳が出やすい時期には、咳やくしゃみをする際にマスクやハンカチで口を覆うことで、他人への配慮を示しましょう。
また、満員電車では他人の咳やくしゃみを避けるためにマスクを着用することも有効です。

4)混雑を避ける工夫 
通勤・通学時間帯を少しずらす、比較的空いている車両を選ぶなど、混雑を回避する工夫がトラブルを未然に防ぐ助けとなります。

5)スマートフォンの利用 
電車内での時間を読書やスマホの使用など自分の世界に集中できる行動に充てることで、他人の迷惑行為に対するストレスを軽減できます。
ただし、スマホの使用もマナーを守り、音漏れや周囲への過剰な干渉を避けましょう。

<まとめ>
電車内での迷惑行為は、社会全体のマナー意識や公共空間での行動が問われる課題です。
しかし、すべての行動を直接解決することは難しいため、私たち一人ひとりが配慮を心がけると同時に、自分を守る対策を講じることが重要です。
他人を責めるのではなく、自らの行動を省みることで、快適な公共交通機関の利用環境を作り上げていきましょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ938号より)

 

 

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