2024年12月1日付の「まいどなニュース」が、
『【JR東海グッジョブ】不正乗車、マナー違反の抑止なるか 新幹線自由席の抜き打ち検札が話題』
という見出しの記事を報じていました。
以下に、この記事を要約し、「JR東海が実施している抜き打ち検札」について、考察しました。

《記事の要約》
新幹線「ひかり号」で実施された自由席の抜き打ち検札がSNSで話題を集めています。注目を集めたのは、SNSユーザーの「がしみや」さん(@gashi_miya_)が投稿した、「ひかり号で自由席抜き打ち検札 初めて遭遇」という体験談です。

1. 検札の様子とがしみやさんの感想
がしみやさんが抜き打ち検札に遭遇したのは、東京~豊橋間を走行する「ひかり号」。
ここ最近、不正乗車や自由席で複数席を独占するマナー違反が問題視されている中、JR東海が秩序を守るために検札を実施したとみられます。

検札について、がしみやさんは次のようにコメントしています:

「最近、新幹線での検札を見る機会が減ったように感じていたので、率直に珍しいと感じました。
不正乗車がニュースになっていたことも思い出し、JR東海が全列車ではなくても抜き打ちで検札をしている姿勢に感心しました。」

また、がしみやさんは翌日にも同じ「ひかり号」の自由席を利用。この日は立ち客が出るほどの混雑でしたが、荷物を座席に置いて占拠している乗客には車掌が直接声をかけ、席を空けさせる対応が行われていたといいます。
これについても「2日連続でJR東海の会社としての姿勢を感じた」と高く評価しました。

2. SNS上の反響
投稿には多くの反響が寄せられ、他のユーザーからは以下のようなコメントが見られました:

「以前、『のぞみ』の自由席でも名古屋~新横浜間で抜き打ち検札を見たことがあります。」
「列車限定の格安きっぷや入場券を使った不正乗車を防ぐための対策だと思います。」
「入場券で改札に入り、到着駅で仲間と合流してキセル乗車をしようとする手口もあるらしいです。」
こうしたコメントからも、抜き打ち検札が不正行為やマナー違反の抑止につながることを期待する声が多いことがわかります。

3. がしみやさんの活動紹介
投稿者のがしみやさんは、鉄道玩具サークル「天通団」に所属し、実際の鉄道路線を模型で再現する活動を行っています。YouTubeチャンネル「every dayday」や関連書籍でその活動を発信しているため、鉄道ファンはぜひチェックしてみてください。
(記事の要約、ここまで)

《筆者の考察》
<JR東海が実施する「抜き打ち検札」のメリットとデメリット>
抜き打ち検札は、新幹線利用者にとって驚きの出来事かもしれませんが、不正乗車やマナー違反が社会問題化している背景から実施されている重要な取り組みといえます。
以下に、メリットとデメリットをそれぞれ解説します。

【メリット】
・不正乗車の抑止 
抜き打ち検札の最大の目的は、不正乗車を防止することです。
SNSの投稿にもあるように、入場券や特定の格安きっぷを悪用した不正乗車が後を絶たない現状では、こうした抜き打ちの取り組みは、不正を未然に防ぐ抑止力として機能します。

・マナーの改善 
自由席で複数の席を占有する行為は、混雑時に他の利用者に迷惑をかける行為です。
検札や車掌による注意喚起を行うことで、利用者がマナーを守る意識を持つようになります。
マナー改善の効果が期待できます。

・公平性の確保 
正規の運賃を支払って利用している乗客にとって、不正乗車や座席占拠は不公平な行為です。
検札により、正しい運賃支払いを促し、公平な利用環境を維持できます。

・鉄道事業者の信頼向上 
不正乗車やマナー違反に対して厳しく対応する姿勢を見せることで、鉄道事業者としての信頼感が高まります。
利用者に対して、「ルールを守れば快適に利用できる」というメッセージを発信することにつながります。

【デメリット】
・利用者の心理的負担 
検札自体は問題行為の防止を目的としていますが、正規利用者にとっても心理的にプレッシャーを感じる場合があります。
特に旅行や通勤中に「疑われているのではないか」と感じる人もいるかもしれません。

・検札に要する時間と労力 
抜き打ち検札は実施する車掌やスタッフにとって手間がかかる作業です。
また、検札が長引くと列車の運行スケジュールに影響を与える可能性もあります。

・不正利用者の反発 
不正乗車を行う人が検札に反発し、車掌や他の利用者に迷惑をかけるケースも考えられます。
こうしたトラブルのリスクは否定できません。

<結論>
JR東海が実施する抜き打ち検札は、不正乗車やマナー違反を抑止し、公平な利用環境を維持するための有効な手段といえます。
しかし、その一方で、正規利用者への配慮や検札効率の向上などの課題もあります。
利用者にとって快適で公平なサービスを提供するため、JR東海がこの取り組みを適切に継続していくことが重要です。
同時に、利用者もマナーを守り、適正な運賃支払いを徹底することで、より良い公共交通環境を維持することに貢献すべきでしょう。


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