2024年11月26日付のHBC北海道放送が、
『札幌すすきのガールズバー爆発火災、意識不明で病院搬送の40代男性がガソリンのような液体持ち込み放火か 警察は回復を待って事情聴く方針』
という見出しの記事を報じていました。

個人的には、この放火の可能性が高い爆発火災の火元となったガールズバー(るりビルの2階、3階)には、10年ほど前に何度か訪問したことがあります。
知人がガールズバーの運営会社の幹部だったことが縁で、本州在住の飲み仲間の知人が来札するたびに、訪問しました。



私の認識では、この火元になったガールズバーは、1号店で、2011年3月に新規オープンし、2011年9月には、近くに路面店が2号店として開業し、その後、3号店、4号店がオープンしたように記憶しています。
今はわかりませんが、当時のお客さんには、北海道日本ハムファイターズの選手や医者、ビジネスマンなども居て、金払いのよい客層が多く、接客する女の子も当時は大学生が多かった印象です。



爆発火災のあった「るりビル」は、雑居ビルで、確か、出入り口は1箇所だったと思います。
したがって、火災などの緊急事態発生時はリスクが高い環境です。

以下に、この北海道放送の記事を引用し、爆発火災について考察します。
《記事の引用》※一部筆者が編集
2024年11月26日午後、札幌市の歓楽街すすきのでビルが爆発し、男女4人が全身やけどを負った火災で、運ばれた40代の男性がガソリンのような液体を店にまき、火をつけていたことが関係者への取材でわかりました。

11月26日午後3時すぎ、札幌市中央区南5条西3丁目にある6階建てビルの2階に入るガールズバーが爆発しました。
この爆発で、従業員とみられる20代の女性1人と30代から50代の男性3人が、全身にやけどをして病院に運ばれました。

4人のうち、搬送時、意識不明だった40代の男性が、ガソリンのような液体を持ち込み店にまいたあと、ライターのようなもので火をつけていたことが、関係者への取材でわかりました。
警察は、男性の回復を待って、事情を聴く方針です。
(記事の引用、ここまで)



《筆者の考察》
<想定される放火の動機>
札幌市すすきので発生したガールズバー火災では、40代の男性客がガソリンのような液体を撒き放火したことが報じられています。
このような放火事件の背景には、個人の心理的要因や社会的な背景が複雑に絡み合っています。以下に、想定される動機を解説します。

1. 経済的なトラブル
夜の接客業では客が多額の支払いを伴うケースがあり、男性が経済的な困難を抱えていた可能性があります。
無理をして遊興費を支払い続けた結果、店や従業員に対する逆恨みや挫折感を抱いたことが動機につながった可能性があります。

2. 感情のもつれや執着
接客業では、従業員が提供するサービスに顧客が特別な感情を抱くケースが見られます。
一方的な好意や勘違いによる執着がエスカレートし、思い通りにならないことで怒りや衝動に駆られた可能性が考えられます。
特に「色恋営業」や「推し活」のような関係では、感情のもつれがトラブルの温床になることがあります。

3. 社会的孤立と心理的な追い詰め
現代社会では個人が孤立感や疎外感を感じることが増えています。
接客業のサービスを心の拠り所とし、それを失うことへの絶望や疎外感が犯行につながった可能性があります。
また、精神的ストレスが高まる中で、自分の行動が他者に及ぼす影響を顧みる余裕を失った可能性もあります。

4. 計画的な報復や怒りの発散
火災に使われたガソリンという手段から、衝動的な行動ではなく一定の計画性が伺えます。
男性が店や従業員との間で何らかのトラブルを抱えており、それに対する報復として犯行に及んだ可能性が考えられます。

5. 精神疾患や心理的トラウマ
一部の放火事件では、犯人が何らかの精神疾患や心理的トラウマを抱えていることが指摘されます。
孤独感や挫折、社会への不満が積み重なり、自暴自棄な行動に至った可能性も否定できません。


<雑居ビル火災への備えと避難方法>
雑居ビルでの火災は、特に出入り口が限られている場合、迅速な避難が困難であり、甚大な被害をもたらすことがあります。
利用者の立場で、日頃からの備えと火災発生時の適切な避難行動について解説します。

1. 日頃の備え
(1) 非常口や避難経路の確認 
雑居ビルに入る際には、まず非常口や避難経路を確認することが重要です。
建物によっては非常階段や外部避難路が設置されていることがありますが、これが物で塞がれていたり、鍵がかかって使用できない場合もあります。
事前に安全な経路を確認しておくことで、緊急時に迅速に行動できます。

(2) 防災意識の向上 
雑居ビルでは火災が発生しやすいことを認識し、利用者自身が防災意識を高める必要があります。
例えば、可燃性の高い物品が多くある店舗では火災リスクが高まるため、火気の扱いに注意を払うことが求められます。

(3) 防災グッズの準備 
利用者が小型の防災グッズを携帯することで、火災時のリスクを軽減できます。
例えば、煙を吸い込まないようにする防煙マスク、暗闇で視界を確保するための懐中電灯、非常時に使用するためのホイッスルなどが役立ちます。

(4) 建物の安全性を確認 
頻繁に利用する店舗や建物であれば、事前に建物の構造や消防設備の有無を確認することが推奨されます。
特に出入り口が1箇所しかない場合には、避難計画を頭に入れておくことが重要です。

2. 火災発生時の避難方法
(1) 煙への対応 
火災では煙の吸引が命に関わる危険をもたらします。煙は上方に拡散するため、低い姿勢で避難することが基本です。
また、防煙マスクや濡れた布を口や鼻に当て、煙の吸引を最小限に抑えましょう。

(2) 出口が塞がれている場合の対応 
出入り口が火災や煙で使用できない場合、窓や非常梯子など他の出口を探す必要があります。
窓が割れない場合は、安全を確認した上で物を使って割ることも選択肢です。
ただし、飛び降りるのは最終手段であり、消防の到着を待つ方が安全な場合があります。

(3) 迅速かつ冷静な行動 
パニックになると判断を誤りやすいため、冷静に状況を把握することが重要です。
周囲の人々と声を掛け合いながら、秩序を保って避難することを心がけましょう。

(4) 助けを求める 
避難が困難な場合は、窓やベランダから外部に向かって助けを求めることが重要です。
スマートフォンやライトを利用して自分の位置を知らせるとともに、大声を出して救助を呼びます。

(5) 消防訓練の参加 
利用者自身も、日頃から消防訓練や避難訓練に参加することで、緊急時の適切な行動を身につけることができます。

<結論>
雑居ビル火災は、利用者の防災意識や適切な避難行動によって被害を軽減できる場合があります。
日頃から非常口や避難経路の確認、防災グッズの準備を行い、火災発生時には煙を避けながら迅速かつ冷静に行動することが命を守る鍵となります。
こうした取り組みを習慣化することで、万が一の災害にも対応できる防災力を高めていくことが重要です。

 

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