2024年10月15日付の読売新聞が、
『大阪メトロが運行を委託するバスが信号無視、交差点で衝突事故…運転手「ぼーっとして見落とした」』
という見出し記事を報じていました。
この記事を読んだときに、「自動車運転は、体調が万全でないときは、乗車してはいけないもの」という至極あたりまえなことを実感した最近の自分自身の出来事を思い出しました。
数日前のことですが、深夜(明け方に近い)に自宅から6~7キロほど離れた店に用事があって車を運転したのですが、帰り道に、信号機で止まったあと、おそらく時間にして1~2秒ですが、瞬間的に居眠りしていました。
国道ですが、深夜なのでたまたま後続車がおらず、自分自身が「冷や汗」をかいただけで済みましたが、「こんなんじゃ、渋滞を避けるために、休日の早朝や深夜にドライブするのは、もう無理」と自覚しました。
・・・話が横道に逸れましたが、この読売新聞の記事を以下に要約し、考察しました。
《記事の要約》
~オンデマンドバスが信号無視で事故、大阪メトロが発表~
大阪メトロは2024年10月15日、自社が委託して運行するオンデマンドバス(予約制乗り合いバス)が前日、信号無視による交通事故を起こしたことを公表しました。
事故は2024年10月14日午後7時15分頃に発生しました。
大阪市福島区の府道交差点において、委託運行中のオンデマンドバス(ワンボックス車)が約30キロメートルの速度で赤信号を無視して進入し、交差する別のオンデマンドバスと正面衝突しました。
この時、事故を起こしたバスには乗客がおらず、相手のバスには女性客1名が乗車していましたが、幸いなことにどちらの乗客も無事で、けが人は出ませんでした。
事故の原因について、運転していた60代の男性運転手は「ぼーっとしていて信号を見落とした」と証言。
現場の交通状況に気を取られた一瞬の油断が事故につながったとみられます。
大阪メトロは、この事故を受けて委託運行会社に対して再発防止策の徹底を指導する方針です。
「安全運転はオンデマンドバスサービスの信頼性に直結する」として、安全管理体制の強化を図ることを明言しています。
(記事の要約、ここまで)
《筆者の考察》
〈想定される事故原因〉
運転手が「ぼーっとしていた」と証言していることから、事故の主要な原因は注意散漫によるものと考えられます。
人間工学の観点から捉えると、60代の運転手には疲労やストレス、集中力の持続性の低下が影響している可能性があります。
また、長時間の運転や夜間の運転が原因で視認性が低下していることも考えられます。
これらの要因は、特に年配の運転手において、事故を引き起こすリスクを増加させます。
〈再発防止策〉
大阪メトロは、オンデマンドバスの安全を確保するために、以下の再発防止策を検討し実施すべきです。
1)運転手の健康管理:
運転手の健康状態と適性を定期的にチェックする制度を導入。特に高齢の運転手に対しては、視力や反応速度のテストを頻繁に行い、適切な休息時間を確保する。
2)継続的な教育と訓練:
全ての運転手に対し、年に数回の安全運転研修を義務付ける。
特に信号無視などの基本的な交通ルールの重要性を再教育し、シミュレータを使用したトレーニングを導入する。
3)技術的な介入:
運転支援システムを導入して、運転手が信号などの交通規制を見落とした際に警告する。
また、疲労検知システムをバスに装備して、運転手の注意散漫や眠気を検知したら警告する。
4)運行スケジュールの見直し:
運転手の勤務時間と休憩時間のバランスを見直し、長時間労働による疲労が事故につながらないよう調整する。
5)通信とモニタリング:
運転手とディスパッチャー間の通信システムを強化し、リアルタイムでの位置情報共有を実施。不審な運転パターンが確認された場合は即座に対応できる体制を整える。
6)事故報告とフィードバックシステム:
事故や危険運転の報告を容易にし、その情報をもとに改善策を講じるシステムを設置。運転手や管理者が互いの経験から学び、安全文化を根付かせる。
これらの措置を通じて、大阪メトロはオンデマンドバスの運行安全を高め、再発防止を図るべきです。
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