2024年9月14日付の北海道新聞が、
『「やばい」「降りましょう」 北海道・道央自動車道バス炎上 全員避難直後 何度も爆発音』
という見出しの記事を報じていました。
以下に、この道央自動車道で発生したバス炎上の記事を要約し、炎上事故の原因と再発防止策を考察しました。
《記事の要約》
2024年9月14日、北海道恵庭市の道央道で、新千歳空港に向かう高速バスが炎上しました。乗客13人は全員が無事で、3連休初日の事故により緊張が走りました。
〈事故の経緯〉
バスは走行中に突如トラブルが発生し、運転手は路肩にバスを停めて点検を行うとアナウンスしました。
最後部に座っていた42歳の会社員男性は、窓から後輪付近から煙が立ち上がるのを目撃しました。
運転手からの避難指示は特になかったものの、男性は他の乗客に「降りましょう」と呼びかけて車外に避難しました。
〈火災の発展〉
全員が車外に出た直後、バスから黒煙が立ち上がり、爆発音が何度も響きました。
数瞬のうちにバスは炎に包まれました。
この事故で大惨事に至らなかったのは、乗客が迅速に反応し避難したためです。
事故の詳細原因は現在調査中であり、今後の安全対策が求められています。
(記事の要約、ここまで)
《バス炎上事故の想定される事故原因と再発防止策》
この北海道道央自動車道でのバス炎上事故についての原因は、パーキングブレーキの不具合から来る過熱と推測されています。
具体的には、パーキングブレーキが適切に解除されずにそのまま運行されたことで、ブレーキパッドとローター間の摩擦が持続し、高熱が発生。これが最終的に火災につながったと考えられます。
〈想定される原因〉
1)パーキングブレーキの解除不良:
この事故の根本原因は、パーキングブレーキが完全には戻らなかったことによる過剰な摩擦熱の発生であると推測されます。
ブレーキがかかったままの状態で高速運行すると、ブレーキシステムに異常な負荷がかかり、過熱するリスクがあります。
2)運転手の異常気付きの遅れ:
運転手は異常に気付いたものの、直ちにバスを停車させる措置を取ったものの、すでにブレーキシステムは高温に達しており、火災に至る状態だった可能性があります。
〈再発防止策〉
1)定期的なブレーキシステムの点検とメンテナンスの徹底:
バス会社はブレーキシステムの定期的な点検と保守を徹底することが必須です。
特にパーキングブレーキの機構には注意を払い、摩耗や損傷がないか、また正常に解除されるかどうかを確認する必要があります。
2)運転手の教育と訓練の強化:
すべての運転手に対して、ブレーキシステムの異常を早期に察知し、適切に対応できるような訓練を行うことが重要です。
特に非常時の避難誘導や初期消火の訓練を含めた総合的な安全教育を実施することが推奨されます。
3)テクノロジーの導入による安全性の向上:
ブレーキシステムに異常がある場合に自動的に警告を発するシステムの導入を検討する。
これにより、運転手が早期に問題を認識し、安全な場所で対応できるようにする。
4)緊急時対応プロトコルの策定と遵守:
バス会社は緊急時の対応プロトコルを策定し、すべての運転手がそれに従うように教育すること。
これには、バスの運行中に異常が発生した場合の停車、避難誘導、緊急連絡の手順が含まれるべきです。
5)早期警告システムの整備:
異常発生時に迅速に対応できるように、バスに高度な監視システムを設置すること。
これにより、機械的な異常が生じた瞬間に運転手や管理センターに通知され、迅速な対応が可能となります。
これらの措置を通じて、再発防止を図ることができると考えられます。
バス会社はこれを機に、安全対策を見直し、乗客の安全を最優先に考えた運行体制を構築する必要があります。
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