2024年8月28日付の「FNNプライムオンライン」が、
『成人男性の肥満が3割超える…直近10年間で増加 新型コロナ感染拡大が運動日数に影響 厚労省が3年ぶりに公表』
という見出しの記事を報じていました。
以下に、この記事を要約し、考察します。
《記事の要約》
日本の成人男性の肥満率が過去10年間で増加していることが、厚生労働省が3年ぶりに公表した2022年の「国民健康・栄養調査」から明らかになりました。
この調査によると、20歳以上の男性でBMI(体格指数)が25以上の肥満者は31.7%にのぼります。
女性では21.0%となっており、特に男性の肥満率が注目されています。
また、この調査では野菜の摂取量と一日の平均歩数が男女共に減少していることも判明しました。
新型コロナウイルスの感染拡大がこれらの変化に影響を与えている可能性があり、体重に関して「増えた」と回答したのは男性が13.2%、女性が16.7%でした。
逆に「減った」と答えたのは男性が7.4%、女性が8.1%です。
さらに、コロナ禍における運動習慣にも変化が見られ、「運動日数が増えた」と答えたのは男女ともに5.0%である一方で、「減った」との回答は男性が12.7%、女性が13.8%に上りました。
所得と生活習慣の関係についても調査が行われ、高所得層(年収600万円以上)と低所得層(年収200万円未満)を比較した結果、低所得層の方が野菜の摂取量が少なく、喫煙率が高い傾向があることが明らかになりました。
これらのデータは、社会的、経済的背景が個人の健康に及ぼす影響を示しており、政策立案や公衆衛生の取り組みにおいて重要な情報源となるでしょう。
(記事の要約、ここまで)
《筆者の考察》
この記事のタイトルから、「コロナ禍で運動量が減り、肥満率が高くなった」と単純に捉えてしまいそうですが、厚労省が、2019年調査では、肥満者の割合は男性33%、女性22.3%です。
つまり、記事では「肥満率は、2012年より増えた」としていますが(※2012年の男性の肥満(BMI25.0以上)は29.1%)、2012年と比較すれば「増えている」のですが、2019年と比較すれば「減っている」のです。
確かに、コロナ禍で、外出が減り、通勤時の徒歩は、リモートワークの増加で歩数が減りましたので、「運動不足要素」はたくさん浮かびます。
また、私の場合、それまでは、趣味のマラソン大会を年間少なくとも10レース以上は参加していたんで、それに合わせてジョギングをしていましたが、大会がないので、すっかりサボり気味になり、体重は増加しました。
私のまわりには、同じような境遇の人が多いので、記事を見て、「なるほどね」と納得はしましたが、実際の統計データで考察すれば、コロナ禍前直前からは「減っている」いますので、どのように、この記事を書いた記者は、説明するのかな、と感じた記事でした。
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