パリ五輪における日本選手団のメダル獲得数（備忘録）

2024年8月11日に17日間に亘って熱戦が繰り広げられたパリ五輪が閉幕しました。

パリ五輪で日本が獲得したメダル数は、45個（金20、銀12、銅13）で、金メダルの獲得数は、前回（2021年東京五輪）大会に続き、国別順位でアメリカ、中国に続き3番目だったそうです。

パリ五輪のメダル獲得数について、「2024年8月12日付の読売新聞の記事」を要約し、振り返っておきます。

《記事の概要》

パリオリンピックの日本代表が、2024年8月11日の大会最終日に金メダルを2個追加し、日本オリンピック委員会（JOC）の設定した目標20個に到達しました。
これにより、海外開催としては2004年のアテネ大会の16個を超え、2021年の東京大会の27個に次ぐ記録を樹立しました。

今大会の金メダルの内訳は以下の通りです。レスリングが8個と最も多く、柔道と体操が各3個、フェンシングとスケートボードが各2個、陸上と新競技のブレイキン（ブレイクダンス）がそれぞれ1個です。

特にレスリングでは、女子50キロ級の須崎優衣選手が銅メダルに留まったものの、76キロ級の鏡優翔選手が初の金メダルを獲得しました。
また、男子グレコローマンとフリースタイルでも、それぞれ60年ぶりと36年ぶりに2個の金メダルを獲得しました。

フェンシングでは、男子エペ個人で加納虹輝選手が頂点に立ち、個人種目で初の金メダリストとなりました。男子フルーレ団体も初の金メダルを獲得しました。

体操では、団体競技で2大会ぶりに金メダルを獲得。
個人総合と種目別鉄棒で連覇を逃した橋本大輝選手に代わり、初出場の岡慎之助選手が新王者に輝きました。

陸上では、女子やり投げで北口榛花選手が優勝し、2004年アテネ大会以来20年ぶりに金メダルを獲得しました。

新競技のブレイキンでは、湯浅亜実選手が初代女王となりました。一方で、柔道は東京大会の9個から3個に減少しました。

スケートボードでは、堀米雄斗選手が男女ストリート競技で連覇を達成しましたが、女子パークではオーストラリアの若き選手に敗れました。

競泳は、2012年ロンドン大会以来、3大会ぶりに金メダルなしで終了しました。唯一のメダルは、男子400メートル個人メドレーで松下知之選手が獲得した銀メダルです。

また、卓球の混合ダブルスでは、張本智和選手と早田ひな選手のペアが北朝鮮のペアに敗れ、初戦での敗退という波乱がありました。

（記事の要約、ここまで）

《筆者の感想》
日本の場合、例えば、韓国の「アーチェリー、射撃、テコンドー、柔道、卓球」ように、国家戦略でメダル有望種目を選び、強化していないので、基本的には、「各競技団体に強化は任されている」と思います。

したがって、競技の普及や幼少期からの強化策が組織的に充実、向上し、先天的な身体能力以外の要素で勝負可能な種目の活躍が目立ったように思います。

また、レスリングの躍進は見事で、前回大会のメダリストが国内選考で勝てないぐらい「ライバル」が育っていました。

柔道の金メダル減の要因は、私見ですが、代表決定時期と代表決定後の戦略（例：国際大会への出場が控えられた）がポイントのように思います。

印象に残ったシーンは数多くあるのですが、メダルは獲得できませんでしたが、男女のマラソンは、五輪・世界陸上含め、ひさびさに、ゴール直前まで、わくわくさせる日本人選手の活躍に驚きました。

「アップダウンが激しい平坦ではないコース、かつ、気温が高いといった気象悪条件」のマラソンなら、日本人選手にも勝機があるのかもしれません。

日本人選手ではないですが、女子マラソンで金メダルを獲得したオランダのハッサン選手（世界歴代2位）と銀メダルで世界記録保持者のアセファ選手（エチオピア）のラスト数百メートルのデッドヒートが印象に残りました。

このハッサン選手とアセファ選手の「肩がぶつかり合うデッドヒート」は、テレビ映像では、そこまでのスピード感がありませんでしたが、現地観戦した人のSNSの投稿動画を確認すると、トラック競技のように速く、日本国内のマラソン大会では、見ることができないような光景です。

おそらく、ハッサン選手は、五輪史上初の「同一大会で、トラック種目（しかも2種目）とマラソンで表彰台に立った選手」ではないでしょうか。

廣中璃梨佳選手やハッサン選手に憧れる田中希実選手が、「将来的には、私もトラックからマラソンまで走れる選手になりたい」と挑戦して欲しいな、と思います。

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