2024年8月6日付のテレ朝NEWSが、

『日本各地で投下された49発の模擬原爆“パンプキン”が生んだ悲劇と米の“核戦略”』

という見出しの記事を報じていました。

この記事の内容は、2024年8月6日放送の「報道ステーション」で特集され、筆者は、リアルタイムで視聴しましたが、「模擬原爆」のことは知りませんでした。

以下に、この記事を要約し、考察しました。

 

《記事の要約》

1945年8月、広島と長崎に投下された原子爆弾の悲劇はよく知られていますが、実はそれに先立つ数週間で、日本各地で「模擬原爆」と呼ばれる大型爆弾が実験的に49発も落とされていました。
これらは大きな被害をもたらし、今回、そのあまり知られていない実態に迫ります。

 

2024年7月26日、大阪で行われた鎮魂の祈りでは、アメリカ軍が狙っていたわけではない地域で起きた悲劇が語られました。
龍野繁子さん(99)は、隣の部屋に爆弾が落ちたことを鮮明に覚えており、その驚きと恐怖を今も忘れていません。
その爆弾は、戦後判明した通り異様に大きなものでした。大津市歴史博物館の倉庫には、この模擬原爆の実寸大模型が保管されており、長さ3.25メートル、重さ4.5トンに及びます。

 

これらの爆弾は、長崎に落とされた原爆と同じ形をしており、「パンプキン」と呼ばれていました。
しかし、核ではなく通常の爆薬が詰められていたため、模擬原爆とされています。模擬原爆の投下は、アメリカが原爆の投下作戦を完全にリハーサルするために不可欠でした。
「原爆の父」とされるオッペンハイマー博士も、これを強調していました。

 

模擬原爆はその特異な形状とサイズから、落下軌道が安定しない問題を抱えていました。
これを解決するため、日本での投下訓練が行われ、着弾精度を上げる試みがなされました。
これにより、約400人の犠牲者を出すなど、甚大な被害をもたらしました。

 

この背景には、太平洋戦争末期の日本への本土攻撃を強めるアメリカの意図がありました。
特に、神戸・摩耶山で行われた着弾地点の調査では、模擬原爆の一部とみられる金属片が発見されています。
これは、模擬原爆の投下が、単なる実験にとどまらない、より戦略的な意図を持っていたことを示唆しています。

 

金子力さん(73)は、模擬原爆に関するアメリカの作戦資料を発掘し、これを日本で初めて明らかにした人物です。
彼によると、模擬原爆の設計は、着弾の衝撃で必ず爆発する接触信管が組み込まれており、不発弾が残らないようになっていました。これは、核兵器の情報が漏れることを極度に警戒したアメリカの戦略の一環でした。

 

このように、模擬原爆は核戦略の初期段階を象徴しており、ただの通常爆弾ではなく、戦争の新たな段階を示すものでした。
その存在と影響は、今なお多くの研究者や歴史家によって調査され、検証が進められています。

(記事の要約、ここまで)

 

《筆者の考察》

報道ステーションを視聴して、理解し、感じたことは、

・広島、長崎への原爆投下に関して、事前に緻密なリハーサルが実施されていた

・原爆のリハーサルとして、日本の地方都市49地点が利用された

・「原爆」の存在は、ソビエトを意識した戦略的なものだった

と言ったことです。

 

また、日本では、「広島、長崎への原爆の投下は、日本が完全な焦土と化すことをさけ、戦争を早く終結するために行なわれた」という認識です。

しかし、それは「結果論」であり、アメリカにとっては、日本が焦土と化してしまう云々より、その後の軍事力を誇示した世界戦略を有利に展開するために「核(原爆)が必要」で、日本は、「IQ300の天才、ノイマン博士」が開発した「原爆」の効果を図るための「生きた実験場にされた」のが、真実ではないかと感じました。

 

話は逸れますが、戦後の日本の基本的な政策は、アメリカの「年次改革要望書」に基づいていると言われています。
つまり、悲しい現実ですが、今でも、日本は、アメリカの支配下の元、基本的な経済政策が決定されていると言われています。

 

こうした「現状」を日本国民が根本的に変えることは難しいのかもしれませんが、国際的に、金融政策、経済、環境問題、スポーツ・・・などあらゆる点で、日本には、長期戦略がなく、気づいたら「こうしたい」という諸外国(アメリカを含む西側)の戦略に乗せられ、まわりを固められて、「従わざるを得ない状況」が作り出されています。

私見ですが、日本は、世界的な経済政策へのプレゼンスを高めることは、相当大変だと思いますが、「カテゴリーキラー」にはなることができると思います。

「従うだけで無く、長期戦略を組み、諸外国を巻き込みこちらの思惑に気づいたら乗せる」ようなリーダー教育が日本には必要ではないかと思います。

 

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001