2024年7月27日に、第106回全国高校野球選手権千葉大会の決勝戦が、ZOZOマリンスタジアムで行われ、ともにノーシードで勝ち上がった木更津総合が市立船橋をタイブレークとなった延長10回2-1で勝利し、6年ぶり8回目の夏の甲子園大会出場を決めました。

この試合を最後まで見ていた人なら、ご承知の通り、「後味の悪い結果」になりました。

この試合について、以下に、報じたデイリースポーツの記事を要約し、筆者の感想を述べます。

 

《記事の要約》
1-1の同点でで延長十回に入った試合、市船橋は無死一、二塁のチャンスから攻撃を開始。
犠打で1死二、三塁としましたが、次のプレイで一悶着ありました。
木更津中央の羽根捕手は、三塁走者・恒田が大きくリードを取っていると見て三塁へ送球。
送球が恒田の背中に当たり、彼が生還しました。
しかし、審判団はプレーを一旦停止し、協議の結果、恒田を守備妨害でアウトと判断し、二塁へ進んでいた走者も二塁へ戻されました。

 

市船橋はこの判定に強く抗議し、試合は約16分間中断されました。
最終的には市船橋の海上監督が判定を受け入れ、試合は再開されましたが、この決定が異例の事態とされています。
プレー再開後、市船橋は2死二塁から三振に終わり、追加点を挙げることはできませんでした。

 

試合はその裏、木更津中央が無死一、二塁の状況からバントを試み、市船橋の工藤投手が処理し一塁へ送球しましたが、送球ミスが発生し、木更津中央がその間にサヨナラ勝ちを決めました。

 

工藤投手は九回まで1失点の好投を見せていましたが、敗戦後はグラウンドに伏して涙を見せ、海上監督もベンチ前で感情を抑えきれずにいました。

(記事の編集、ここまで)

 

《筆者の感想》

10回表の市立船橋のプレーは、判断が難しいのと、現状のルールとしては、審判団が下した判断は、やむを得ない結果でしょう。

高校野球の性質上、監督には、抗議することができませんし、プロ野球やメジャーリーグのように「リプレー検証」の制度もないので、どうしようもありません。

しかし、個人的には、

1)準々決勝以上の試合には、リプレー検証を採用する
2)1試合で1回だけ、監督が直接審判団に確認する機会を設ける
といった2点を今後、導入するべきではないかと思います。

以下、今回のプレーに対する感想ですが、ワンアウト2塁、3塁のシーンで、キャッチャーが3塁に投げた牽制球に3塁ランナーが当った際に、3塁ランナーは、塁間の内側を走ったということで、「守備妨害」と主審は判断しました。

しかし、VTRを確認すると、3累ランナーは、帰塁する際に、ベースにまっすぐ戻っており、キャッチャーからの送球を意図的に妨害していないことは明らかです。
ただ、「意図的か、偶然か」は、「本人しかわからないプレー」なので、「結果的に塁間の内側を走って3塁手が捕球できずランナーに牽制球が当った=守備妨害」という判断は、仕方がないのかな、と思います。

 

それと、各メディアの記事にはなっていませんが、10回裏の木更津中央の攻撃で、ノーアウト1塁、2塁の際のキャッチャーの2塁への牽制球は、明らかにアウトです。(※映像上)

スロー再生で映像を確認すると、ランナーの足がベースに戻るより先にタッチできています。
 

この試合を、1回~10回まで、ほぼ視聴しましたが、8回までは、点数的には互角ですが、市船が木更津中央を押していた感じです。

ターニングポイントは、9回裏2アウトからの平凡なレフトフライをレフトが落球したところから、市船のリズムが狂いだした気がします。

この時は、無得点でなんとか乗り切りましたが、9回までひとりで力投してきた工藤投手は、明らかに落胆し、ストライクとボールがはっきりし出しました。

どのスポーツにも言えることですが、リズムが悪くなると、一気に形勢が逆転します。

この試合は、まさに「リズムが悪くなって、流れが木更津中央に行ってしまった試合」だった気がします。

 

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