2024年7月18日付のFNNプライムオンラインが、

『「ライフデザイン」「出会い」政府が“婚活支援”へ 19日に検討会立ち上げ 結婚、出産など若者らにヒアリング』

という見出しの記事を報じていました。

以下に、この記事を要約し、この政府の取組みが成功する鍵を考察しました。

 

《記事の要約》

2024年7月16日、政府は少子化対策として「若者のライフデザインや出会いの支援」を強化する方針を明らかにしました。

この取り組みは、結婚を含む将来計画を考えるきっかけを若者に提供することを目指しています。

 

〈概要〉

日本の婚姻数は2023年に戦後初めて50万組を下回り、同年に生まれた赤ちゃんの数も72万7277人にとどまるなど、出生率の低下が続いています。

これに対応するため、こども家庭庁は2024年7月19日に検討会を設置し、2025年度の政府予算案に具体的な支援策を盛り込む計画です。

 

〈検討会の内容〉

この検討会では、大学生や結婚相談所の専門家らが集まり、結婚や出産に関する若者の意見を聞き、支援策を検討します。

具体的には、結婚を希望する若者への支援や、自治体による婚活サービスの質向上などが議論される予定です。

 

〈産業の声〉

IBJ社長・石坂茂は、多くの若者が結婚を望んでいるにもかかわらず、まだ十分に婚活サービスを利用していないと指摘。

政府の支援がそのきっかけになる可能性があると述べています。

また、自治体間での婚活支援の質に差があるため、研修の実施やガイドラインの明確化が必要だとも提言しています。

 

〈健康教育と少子化対策〉

さらに、将来の妊娠に備えた健康教育の促進も求められています。

プレコンセプションケアと呼ばれるこの取り組みは、妊娠に関する知識を若者に提供し、より良い家庭計画をサポートすることを目的としています。

この教育は、性や妊娠に関する正しい情報が男女の生活選択肢を広げる助けにもなります。

 

〈具体的な施策〉

福利厚生の一環として、女性の生殖機能に関するAMH検査の提供を進める企業も増加しており、このような施策に対する社会的関心も高まっています。

 

政府はこの検討会での議論を基に、若者が結婚や出産を考えやすい環境を整え、少子化の進行を食い止めるための施策を強化する方針です。

(記事の要約、ここまで)

 

《筆者の考察》

◆政府の婚活支援策の成功のポイント

政府は少子化対策の一環として、若者のライフデザインや出会いを支援する婚活プロジェクトを立ち上げる方向で進めています。

しかし、このアプローチが成功を収めるためには、いくつかの重要なポイントが考慮される必要があります。

 

まず、婚活支援を単なる「出会いの場提供」の枠を超え、若者が結婚しやすい環境作りに重点を置くべきです。

この点では、経済的な安定とキャリア支援が鍵となります。実際に結婚や家庭を持つことが現実的であり、魅力的な選択と感じられるよう、若者の経済的自立を支える政策が必要です。

 

次に、婚活支援の成功には、自治体や関連組織との連携による統一されたアプローチが求められます。

全国的に均一なサポート体制を整えることで、地域間の格差をなくし、すべての若者が公平にサービスを受けられる環境を提供することが重要です。

 

また、婚活だけでなく、結婚後のライフステージを見据えた支援も整えることが重要です。

例えば、子育て支援や教育費の援助など、家族を持つことの長期的な負担を軽減する施策を充実させる必要があります。

 

さらに、文化的な価値観の変化に対応した施策を展開することも求められます。

結婚や家族構成に対する多様な選択肢を尊重し、個々のライフスタイルに合わせた支援を設計することが、より多くの若者に訴えかけることができます。

 

最後に、この種の政策を推進する際は、具体的なニーズに基づいたデータ駆動型のアプローチを取り入れることが成功のカギです。

若者の実際の意見やライフスタイルを反映した政策を設計し、その効果を定期的に評価し、必要に応じて柔軟に修正を加えることが重要です。

 

政府がこれらの要素を踏まえ、若者一人ひとりのニーズに合った支援を行うことが、少子化対策の成功には不可欠です。

婚活支援だけでなく、結婚後の支援を含めた全体的なライフデザインのサポートを強化することで、結婚や家族を持つことの魅力を高め、少子化問題の解決につながることを期待しています。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ916号より)


 

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