2024年7月8日付の日刊ゲンダイ(電子版)が、
『NHK大河「光る君へ」が都知事選特番で休止…SNSでは東京以外から苦情や不満殺到』
という見出しの記事を報じていました。
以下に、この記事を要約し、考察しました。
《記事の要約》
2024年7月7日に実施された東京都知事選挙で、現職の小池百合子氏(71)が当選しました。
この選挙結果は、同日午後7時58分からNHK総合テレビで放送された開票番組で速報されましたが、この番組には視聴者からの批判が多数寄せられました。
通常であれば、この時間に放送されるはずの人気大河ドラマ「光る君へ」が、開票番組のために休止されたのです。
特に、このドラマのファンからは不満の声が高まりました。SNSでは、「七夕の今夜は『光る君へ』を楽しみにしていたのに、代わりに知事選の結果が放送されていてガッカリした」といったコメントや、「一自治体の選挙結果でドラマが中止になるのは迷惑だ」という声が多く見られました。
この問題は関東地方にとどまらず、全国のBS放送でも同様にドラマが休止され、東京都以外の地域からも不満の声が上がりました。
SNS上では、「東京都民の選挙特番のせいで『光る君へ』が観られないなんて、納得できない!」という厳しい意見が散見されました。
NHKによるこの決定は、特に大河ドラマファンから見れば、大きな失望材料となりました。
多くの視聴者が、重要な選挙結果とはいえ、自分たちの楽しみが奪われたことに対して強い不満を感じています。
この事件は、放送局が重要ニュースと定期番組のバランスをどう取るか、という課題を改めて浮き彫りにしました。
(記事の要約、ここまで)
《筆者の考察》
個人的には、7日のテレビ欄を見て、驚きました。
東京都は、約1400万人が住民票を持ち、有権者数は約1100万人という巨大都市です。
とはいえ、都知事選は、国政選挙ではなく、地方自治体の長(知事)を選ぶ都知事選なので、イメージとしては、例えば、7時58分から都知事選開票速報番組が始まり、15分程度、出口調査に基づく結果を放送し、午後8時15分から9時までは、大河ドラマを放送し、午後9時から都知事選挙特番に戻る、という番組編成になるのではないかと想像していました。
しかし、大河ドラマを休止する選択をNHKは取ったので、「ずいぶん大胆な編成をするな」と思いました。
それにしても、月並みですが、選挙は「イメージで決まる」をあらためて、実感しました。
小池百合子都知事は、週刊誌報道等で、自分の政策に合わない幹部に、閑職ポストへの異動などパワハラまがいの人事をすることで有名ですが、一般的なイメージは、ソフトなイメージ。
一方、蓮舫前参議院議員は、勇ましい厳しい女性のイメージです。
蓮舫氏が、初めて国政選挙に登場した頃は、年齢的にも若く、「日本を変えてくれるのではないか」という期待感が高かったですが、二重国籍問題に対する丁寧な説明がなく、また、「怖いおばちゃん」のイメージが年々強くなり、人気に陰りが出たのだと思います。
前安芸高田市長の石丸伸二氏の大躍進は、選挙戦中盤から、予想できたことでした。
石丸氏のYouTubeチャンネルや切り抜き動画は、ネットで日常の情報を得る層にとっては、主張が分かりやすく、刺さります。
また、ネットの再生視聴回数が増えるので、YouTuberや切り抜き動画編集者たちは、視聴回数が伸びない蓮舫氏より積極的に石丸氏の情報を取扱うので、指数関数的に世間の関心が高まります。
ちなみに、ネットは、電子メールと孫からのLINEぐらいしか、普段使わない80代後半の父に、石丸氏のことを聞くと、安芸高田市長をしていた経歴は理解していました。しかし、普段の情報入手は、テレビが主体なので、石丸氏に関するネット情報は、一切見たことがなく、「なぜ、こんなに高く支持されるのか」が、意味不明だそうです。
あと、20年もすれば、幼少期からネットで育った世代が大多数を占めるようになるので、ネット主体の選挙戦略が主流になっていくのでしょう。
話は少し逸れますが、日本人の国民性は、相変わらず「大きな変化は望まない」体質なのかな、と思います。
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