2024年5月18日付の読売新聞オンラインが、
『子どもの多くは「休日は家で」、保護者は「外で運動して」の割合高く…親子の意識差浮かぶ』
という見出し記事を報じてました。
以下に、この記事を要約し、考察しました。
《記事の要約》
国立青少年教育振興機構の調査により、休日の過ごし方について親子間での意識の差が明らかになりました。
この調査は2023年1月から3月にかけて行われ、小中高校生及び小学生の保護者約3万人からの回答を得ました。
子どもたちは、放課後や休日に「テレビや音楽」(72.1%)、「ゲーム」(66.9%)、「体を休める、寝る」(64.5%)といった自宅でのリラックス活動を好む傾向があります。
特に「体を休める、寝る」は年齢が高くなるほど選択率が増加し、中高生では8割以上がこの選択をしています。
対照的に、保護者は子どもに「運動やスポーツ」(81.5%)、「友達と遊ぶ」(80.4%)といったアクティブな活動を望むことが多く、「体を休める、寝る」は32.4%と低い回答率です。
加えて、SNSの利用に関するストレスも懸念されています。子どもたちの間で、「SNSのメッセージにはすぐに返信しなければならない」「返信がないと不安になる」と感じる割合が、6年前の同様の調査に比べて大幅に増加しています。
担当者はスマートフォンが子どもたちのストレスの原因になっている可能性を指摘しています。この結果は、親子間のコミュニケーションや子どもたちの健康とストレス対策において重要な示唆を提供しています。
(要約、ここまで)
《筆者の考察》
子どもと保護者の休日の過ごし方についての意識差は、現代社会の生活スタイルと価値観の変化を反映しています。
保護者は伝統的に外での運動や友達との交流を重視し、子どもたちの社会性や身体的健康を促進することを望む一方、子ども自身は学校や習い事での疲れを癒すために家でリラックスしたいと考えています。
特にスマートフォンやソーシャルメディアの普及は、子どもたちのライフスタイルに大きな影響を与えており、休日にはオンラインの世界でリフレッシュすることを好む傾向があります。
保護者としては、外で活動的に遊んでほしいと願うのは理解できますが、現代の子どもたちは多忙な学校生活や部活動、習い事で精神的・身体的に疲れており、休日には自宅でゆっくり休むことを重視しています。
また、スマートフォンやSNSが引き起こすストレスも無視できない問題であり、子どもたちにとってはこれらのデバイスを使わずにはいられない重要なコミュニケーションツールとなっています。
このような状況下で、子どもたちに無理に外で遊ばせるのではなく、彼らの意見やニーズを理解し、共感することが大切です。また、部活動や習い事の調整を含め、子どもたちの健康と心のバランスを取るために、家庭内でのリラクゼーションの重要性を認識する必要があります。バランスのとれた休日の過ごし方を模索し、子どもたちの意見を尊重しながら、適度な運動やアウトドア活動を促すことで、健全な成長をサポートすることが可能です。
結局のところ、子どもたちには家でのリラックスタイムも必要ですし、保護者としては子どもたちの安全や健康を守るためにも適度な運動や社会的交流を促すことが求められます。
世代間の意識のギャップを埋めるためには、お互いの立場を理解し合うことが重要です。現代のライフスタイルや環境の変化を踏まえた上で、子どもたちが心身ともに健康で成長できるよう、保護者と子どもが協力して適切なバランスを見つけることが必要です。
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