かつて、日本の職場のコミュニケーションとして、「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」が大事と言われていました。

しかし、今の時代は、「かくれんぼう(確認、連絡、報告)」+「おひたし(怒らない、否定しない、助ける、指示する)」が大事と言われています。

以下に、「ホウレンソウ」と「かくれんぼう+おひたし」について、考察してみました。

 

《ホウレンソウ(報告、連絡、相談)とはどういうものか》

「定義」

・報告(ほうこく): 上司や関係者に自分の行動や状況を知らせる。

・連絡(れんらく): 必要な情報を関係者に伝える。

・相談(そうだん): 問題解決や決定に際し、他者の意見や助言を求める。

 

「メリット」

・情報共有: 組織内での情報共有により、一貫性と透明性が保たれる。

・意思決定の質の向上: 多様な意見やアイデアが集まり、質の高い意思決定が可能に。

・リスクの低減: 事前に相談することで、リスクを未然に防ぐことができる

 

「デメリット」

・過度な依存: 常に上司の指示や意見に依存し、自立性の低下を招く可能性。

・情報過多: 不要な情報まで共有され、重要な情報が見落とされるリスク。

・効率性の低下: 頻繁な報告や相談が作業の進行を遅らせる。

 

《かくれんぼう(確認、連絡、報告)とはどういうものか》

「定義」

・確認(かくにん): 行動を起こす前に情報や指示の正確性を確認する。

・連絡(れんらく): 必要な情報を適切なタイミングで伝える。

・報告(ほうこく): 成果や結果について関係者に知らせる。

 

「メリット」

・ミスの防止: 事前の確認によりミスを減らすことができる。

・効率的な作業: 必要な情報のみを伝達することで、作業の効率化が図れる。

・自律性の促進: 個人の自律性を尊重し、主体的な行動を促進する。

 

「デメリット」

・コミュニケーション不足:必要最小限の情報交換に留まることで、全体像の共有が不足する。

・責任逃れのリスク: 事前確認に頼りすぎることで、個人の判断と責任が軽視される恐れ。

・情報の断片化: 各自が独立して行動することで、情報が断片的になるリスク

 

《なぜ、今の時代は、「ホウレンソウ」より「かくれんぼう+おひたし」が大事なのか》

1.リモートワークの普及:

リモートワークの増加により、自律的で効率的な作業スタイルが重視される。

 

2.情報過多の解消:

必要最小限の情報に絞ることで、情報過多を防ぎ、集中力を高める。

 

3.個人の自律性の強化:

自己の判断と責任を重んじ、自律的な働き方を促進する。

 

4.効率性と柔軟性の向上:

効率的なコミュニケーションと柔軟な作業スタイルが求められる。

 

5.多様性と個性の尊重:

個々の特性や状況に合わせた働き方を促進し、多様な働き方をサポートする。

 

月並みですが、時代とともに変化する価値観や働き方、情報ツールの変化を捉えて、コミュニケーション方法も変化させていく必要があるのでしょう。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ884号より)

 

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