2024年4月15日付の河北新報が、
『メガソーラーで下草焼ける 仙台・西仙台カントリークラブ隣接地』
と言う見出しの記事を報じていました。
以下に、この記事を引用し、メガソーラー火災について考察しました。
《記事の引用》(一部、筆者が編集)
2024年4月15日、午後1時45分頃、宮城県仙台市青葉区に位置する「西仙台ゴルフ場メガソーラー発電所」で異常信号が発生し、管理会社が119番通報を行いました。
この発電所は西仙台カントリークラブに隣接しています。
仙台市消防局の報告によると、現場の下草が焼ける事故が発生しましたが、幸いにも人的被害はありませんでした。
消防車約30台が出動し、火は午後5時55分頃に鎮火しました。
(引用編集ここまで)
《想定される火災原因と再発防止策》
〈想定される火災原因〉
1)電気的ショート:
メガソーラー設備の電気配線に不具合が生じ、ショートして発火した可能性。
2)反射熱による発火:
太陽光パネルからの強い反射熱が乾燥した下草を発火させた。
3)メンテナンス不足:
定期的な点検が行われておらず、劣化した部品からの発火リスクがあった。
〈再発防止策〉
1)定期的な点検とメンテナンスの強化:
電気配線や太陽光パネルの定期的な点検と必要に応じた部品の交換を徹底する。
2)発電所周辺の草刈りと清掃:
反射熱やその他の原因での発火リスクを減らすため、発電所周辺の草刈りと清掃を定期的に行う。
3)過負荷防止システムの導入:
電気的ショートを防ぐために、過負荷防止機能を持つ安全システムの導入を検討する。
《メガソーラーはライフサイクルの観点では“環境に優しいとはいえない?!”》
1)製造過程の環境負荷:
太陽光パネルの製造過程で使用される化学物質や大量のエネルギーが環境に悪影響を及ぼす可能性があります。これにより、製造段階での二酸化炭素排出量が多くなることがあります。
2)廃棄時の問題:
使用済みの太陽光パネルの処分が問題となる場合があります。パネルに含まれる有害物質が適切に処理されず、環境汚染を引き起こす可能性があります。
3)土地利用の影響:
大規模な太陽光発電所は広大な土地を要求し、自然環境や生態系に影響を与えることがあります。特に、森林や未開発地を開発することは生物多様性に悪影響を及ぼすことが指摘されています。
これらの点から、メガソーラーが持つ「環境に優しい」というイメージは、ライフサイクル全体を通じて見直す必要があるとされています。環境への影響を最小限に抑えるための技術的改善や政策的対策が求められています。
それにしても、今回の火災で、人的災害がなかったのは不幸中の幸いです。
運営会社は、しっかり、再発防止策を実施して欲しいと思います。
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