2024年4月4日付のFNNオンラインが、

『自民 皇族確保へ「男系男子養子縁組案」にも概ね賛同 「結婚後の女性皇族身分保持案」と合わせ取りまとめへ』

という見出し記事を報じていました。

以下に、この記事を要約し、考察しました。

 

《記事の要約》

自民党は2024年4月4日、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の第3回目を開催し、政府有識者会議から提示された皇族確保策について話し合いました。

この会議では、特に「養子縁組により皇統に属する男系の男子を皇族とする」提案について、有効な方策と認識し賛同することが概ね一致しました。

さらに、女性皇族が結婚後も皇族の地位を維持する案も、前回の会合で理解されています。また、「皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とする」案についても、他の2案を実施しても問題が残る場合の手段として、この日の会合で概ね承認されました。

 

これにより、政府有識者会議の提案に、全体的に概ね賛同する形となりました。懇談会は、次回会合で政府案を再度全面的に議論し、迅速に結論をまとめる方針です。

(要約、ここまで)

 

《女性皇族の結婚後の地位維持などに対する難色を抱く人の理由》

女性皇族の結婚後の地位維持、皇統に属する男系男子を天皇家と養子縁組みする案、および直接皇族とする案には、いくつかの問題点が存在します。

 

まず、女性皇族の結婚後の地位維持に関しては、皇族の数を確保しやすくなる一方で、結婚相手やその子どもが民間人の場合、皇族と民間人の家庭が複雑に絡み合い、皇族の公私の境界があいまいになる恐れがあります。

また、女性皇族が皇族としての活動を継続することは、その配偶者や子どもに大きな公的な負担を強いる可能性があり、これが女性皇族自身の結婚に対する障壁となることも考えられます。

 

次に、皇統に属する男系男子を天皇家と養子縁組みする案や直接皇族とする案については、古代から続く血統を重視する天皇制の伝統に対する見解の相違が問題となります。

特に、養子縁組みによる皇族の追加は、血統を基にした皇統の維持という観点から議論を呼ぶ可能性があります。また、法律により直接皇族とする案では、現代の法制度の下で皇族を「創設」することの是非についても、さまざまな意見が出ることでしょう。

これらの案には、天皇家の伝統や歴史をどのように受け継いでいくか、という天皇制度の根幹に関わる重要な議論が伴います。

 

さらに、これらの改革案を実施するにあたり、憲法や皇室典範に基づく法改正が必要となりますが、政治的な議論が伴い、国民間の意見の分裂を招く恐れもあります。皇族数の確保は重要な課題ではありますが、その方法を巡っては、伝統と現代性のバランス、法的・政治的な問題など、多角的な検討が必要となります。

 

私見ですが、歴史を振り返れば、「王家や武家が家系を維持」するためには、「側室制度」が必ず必要ですが、現代社会では、それは、国民に許されません。

したがって、末永い「皇統継承」には、現実的な方法論を選択するしかないと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ901号より)
 

 

 

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