2024年4月2日付の福島テレビ(ネットニュース)が、
『またも…東北新幹線 一時運転見合わせに 4万3500人の足に影響 原因は線路の”確認車”のオイル漏れ』

という見出しの記事を報じていました。

以下に、この記事を要約し、考察しました。

 

《記事の要約》
 

2024年4月2日の朝、東北新幹線がオイル漏れによるトラブルで運転を見合わせ、約4万3500人に影響が出た事件がありました。
問題が発生したのは、福島駅で始発前に線路の確認作業をしていた「確認車」からオイルが漏れていることが発見されたことでした。
このオイル漏れは白石蔵王駅から福島駅までの約16.5キロの線路に及んでおり、清掃作業には相当な時間を要しました。
結果として、76本の列車が運休し、通勤・通学客をはじめ多くの人々の日常生活に大きな影響を及ぼしました。

 

被害は福島県福島市のJR福島駅で特に顕著で、混雑した駅で利用者たちは予定の変更を余儀なくされました。
例えば、東京での予定を立てていた観光客や、息子の大学寮への入寮を予定していた親子など、多くの人が計画を見直す事態に。
さらに、前月にもJR郡山駅でのオーバーランによる運転見合わせが発生しており、利用客からはJR東日本への不満の声も上がっています。

 

JR東日本はこの事故によるオイル漏れの原因を調査中です。
事故により、朝の通勤時間帯に大きな混乱が生じ、利用者には不便とストレスを強いる結果となりました。再発防止への取り組みと、信頼回復が求められています。
(要約、ここまで)

 

4月2日のニュースや報道番組では、交通問題の学者やジャーナリストにこの事故についてコメントを求め、報じていましたが、有識者の意見としては、

・人員不足

・技術的知識の伝承が遅れている

といったことが考えられるようです。

 

それにしても、ニュース映像を確認する限り、オイル漏れは、「線路の点検を実施する保安車両」のようです。

保安車両には「仙建工業」の文字があり、この会社について調べると、売上が約450億円、従業員数がが約750人規模の「土木、建築、軌道等建設工事の請負」が主な事業内容の組織です。

つまり、JR東日本から保線業務を請け負っていたのでしょう。

ちなみに、仙建工業は、マネジメントシステムの国際認証規格(ISO9001、14001)を国内大手の認証機関MSAから取得(認証範囲から“線路本部及び線路部を除く”となっているので保線業務は認証対象外のようです)しています。

したがって、おそらく「保安車両からのオイル漏れ」は、「緊急事態」として想定し、対応方法は、会社として訓練していたはずですが、今回は、「うまく機能しなかった」と言うことになるでしょう。

 

他の報道では、オイル漏れは、午前5時前に確認されたが、オイル漏れを起こした保安車両は、駅構内に停車中だったため「本線には影響なし」と判断して、始発列車を出発させたようです。

その後、本線にオイル漏れがあることが判明したようなので、JR東日本と保安業務を請け負っている仙建工業との事態の認識把握や対応方法にも反省・改善点がありそうです。

 

それにしても、新年度早々の事故なので、春休みの旅行、入学式や転勤、出張等に影響があった人が多かったようです。

首都圏から仙台までの移動手段は、ほぼ「東北新幹線」なので、こうしたトラブルの場合の代替交通網(今回のケースでは、常磐線特急の通常ダイヤや臨時便など)についても、JR東日本は「民間企業」ですが、公共交通機関としての自覚はもちろん、整備や備えをしてもらいたいと思います。

 

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