個人的には、品質マネジメントシステム(ISO9001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

ISO9002が規格としてあった大昔は、サービス業においては、「設計開発のないISO9002」を選択する組織ばかりでした。

ISO9001になってからもしばらくは、「適用除外(適用不可能)」ばかり。

最近では、「サービス業における設計・開発」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。

今回は、「ビル管理業」についての「製品・サービスにおける設計・開発」の事例を挙げてみたいと思います。

 

ビル管理業のサービスや取り組みにおいてもISO9001の品質マネジメントシステムの要求事項を適用可能です。

 

1)エコフレンドリーな管理策の導入

新しい環境に優しい技術やリサイクル可能な材料を使用してビルを管理し、環境への影響を低減。

 

2)エネルギー効率向上プロジェクト

エネルギー消費を最適化するための新しい照明や断熱材を導入する。

 

3)セキュリティシステムのアップグレード

最新のセキュリティ技術を導入してビルの安全を保障する。

 

4)無人受付システムの開発

受付を自動化することで効率的なビル管理を実現。

 

5)定期的な保守・メンテナンスプログラムの策定

ビルの安全と機能を維持するための定期的な保守計画を立てる。

 

6)アクセスコントロールシステムの最適化

セキュアかつ便利なアクセス制御システムを開発して利用者の満足度を向上させる。

 

7)津波や地震に対する耐震設計の導入

自然災害に対するリスクを軽減する設計を採用する。

 

8)通風システム開発

室内空気の質を保つための最適な通風システムを開発。

 

9)清潔で安全な水供給システムの開発

安全な水供給を保証するための最新技術を導入。

 

10)デジタルサイネージの導入

ビル内の情報伝達を効果的に行うためのデジタルサイネージを導入。

 

11)共用部分の利便性向上

利用者の満足度を向上させるための共用部分のレイアウトの最適化。

 

12)バリアフリー設計の推進

すべての利用者が利用しやすい設計を取り入れる。

 

13)健康と安全に関するトレーニングプログラム

ビル管理スタッフに対する健康と安全に関するトレーニングを開発。

 

14)緊急避難計画の策定

緊急時に利用者が安全に避難できるように計画を策定。

 

15)顧客満足度調査の実施

顧客のフィードバックを収集してサービスを改善するための調査を開発。

 

これらのプロジェクトと取り組みは、ビル管理業界においてISO9001の品質管理システムを採用することで、高品質かつ安全なサービスを提供する基盤を築くことが可能となります。

 

以上が「ビル管理業」に関する「製品・サービスの設計・開発」の事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ871号より)


 

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