2024年3月24日付の東スポWebが、

『【競泳】瀬戸大也 落選した400個メでもパリ五輪出陣を希望「あれ?となると思う」』

という見出しの記事を報じていました。

以下に、この記事を要約し、考察しました。

 

《記事の要約》

パリ五輪代表選考会7日目(2024年3月23日)、男子200メートル個人メドレーで瀬戸大也選手が1分56秒87の記録で1位となり、派遣標準記録を上回るパフォーマンスで3大会連続の五輪出場を決めました。
一方、400メートル個人メドレーでは派遣標準記録にわずか0秒21届かず、五輪出場権を逃す結果となりました。瀬戸選手はこの結果について、選考会のタイミングや派遣標準記録の厳しさに疑問を呈しつつも、夏の大会での活躍に自信を見せました。また、日本連盟が過去にメダルの可能性がある種目に対して出場を許可した例を引き合いに出し、400メートル個人メドレーへの出場機会を望む姿勢を示しました。
最後には200メートル個人メドレーを中心とした練習により、400メートルでも好成績を期待するコメントを残しました。

(要約、ここまで)

 

水泳選手の本命大会に向けたピークの作り方やピークに持って行くまでの期間と伸びしろがどのぐらいになるのが私は分かりませんが、確かに、シロウト目線で、「本番のパリ五輪まで4ヶ月あるのに、この時期に、五輪で準決勝に残れると想定されるタイムを派遣標準記録(10位相当らしい)とするのは、厳しいのでは?」と思います。

 

昔話で恐縮ですが、1992年開催のバルセロナ五輪の女子200m平泳ぎで日本競泳史上最年少金メダリスト(14歳6日)に輝いた岩崎恭子選手は、五輪予選となった1992年4月に開催された日本選手権では、100m、200mはともに2位で代表になりました。

しかし、大会前の200m女子平泳ぎの世界ランキングで14位でした。

また、岩崎選手は、バルセロナ五輪の予選で、3秒30、当時の日本記録(長崎宏子選手:2分29秒91)を2秒以上更新しました。

つまり、高校生など若手選手は、この4ヶ月での伸びしろが期待できるし、派遣標準記録を突破経験があるベテラン勢は、パリ五輪までに、しっかり調整すると考えられます。

 

「派遣標準記録を高く設定すること」は、選手が「2位以内に入れば代表になれる」という目標意識を、さらに数段階あげる目標設定になるので、練習内容やモチベーション、危機感などを煽り、結果として「本番では表彰台を狙える選手を派遣できる」という効果が期待できるのかもしれません。

しかし、個人種目は、日本の場合、殆どの種目で2枠あります。

「五輪代表選手=オリンピアン」は、選手を引退した後のキャリアにも影響がりますし、世界中が注目する五輪に出場することは、選手強化策としても意味があると思います。

したがって、センバツ高校野球の代表校決定のように、水泳連盟が、「派遣標準記録を突破できなかった選手の中から特例で五輪に派遣する」という代表決定ルートがあってもいいように思います。

 

ただ、現実問題として、多くの種目の日本記録が、2010年前後の記録で、この数年、全体的に伸び悩みしているのも事実です。

シロウト目線ですが、水泳連盟は、この「日本記録全体の伸び悩み」の原因と対策をどのように分析して、取組んでいるのかについても、気になるところです。

本日開催される最終日にも注目したいと思います。


 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001