2024年3月11日付の日テレNEWSが、

『ソラシドエア、乗客34人乗せないまま出発するトラブル 羽田空港』

という記事を報じていました。

以下にこの記事を引用し、問題点と再発防止策を考察します。

 

《記事の引用》(一部筆者が編集)

2024年3月11日朝、羽田空港でソラシドエアが34人の乗客を乗せないまま駐機場を出発するトラブルがありました。

ソラシドエアによりますと午前7時15分に羽田空港を出発し熊本に向かうSNJ11便の乗客105人は搭乗するためバス3台で駐機場に移動しました。

 

しかし、バス1台が間違えて違う駐機場に向かってしまったことで本来の駐機場への到着が遅れ34人が航空機に搭乗していないにもかかわらず出発したということです。

その後、航空機では滑走路に向かう途中で事態に気づいたため駐機場に戻り、34人を乗せて改めて午前7時47分に出発したということです。

 

ソラシドエアは34人を乗せずに出発した経緯について乗務員に聞き取りなどを行い調査しています。

(引用、ここまで)

 

《推定原因》

1)コミュニケーション不足:
バスの運転手と航空会社の間で、正確な駐機場への移動計画に関する情報共有が不足していた可能性があります。
これにより、バスが誤った駐機場に向かってしまったと考えられます。


2)乗務員の確認ミス:
搭乗ゲートや駐機場での乗客の搭乗状況を乗務員が正確に確認しなかったため、34人が乗っていない状態で飛行機が出発してしまったと思われます。


3)搭乗手続きの管理不備:
電子搭乗リストなど、乗客の搭乗状況を管理するシステムに問題があったか、正しく使用されていなかった可能性があります。


《再発防止策》

1)コミュニケーションの強化:
乗客を駐機場に送るバスの運転手と航空会社の間で、より詳細かつ明確な情報共有を行う仕組みを構築します。
必要な情報が全ての関係者に伝わるよう、コミュニケーション手段を見直し、強化することが重要です。


2)搭乗確認手続きの厳格化:
出発前に乗客が全員搭乗しているかを確認するプロセスを厳格化します。これには、搭乗リストの確認、乗客の搭乗口でのスキャン、または数える作業を徹底することが含まれます。


3)搭乗管理システムの改善:
電子搭乗リストの確認や管理システムのアップデートを行い、乗客の搭乗状況をリアルタイムで正確に把握できるようにします。システムの利用方法に関するトレーニングも徹底します。


《34人を乗せずに離陸した場合の航空法や運航技術上の問題点》

1)乗客の安全確認違反:
航空安全規則では、すべての乗客の安全が確保されていることを確認することが乗務員の責任です。乗客を乗せずに出発する行為は、この基本的な安全確認違反となります。


2)緊急時の対応問題:
乗客が予定通りに搭乗していない場合、緊急事態が発生した際の乗客名簿と実際の乗客数が一致しないため、救助活動などで混乱が生じるリスクがあります。


3)航空運行の信頼性低下:
乗客を乗せずに出発するという事故は、航空会社の運航管理体制への信頼性を著しく損ないます。これは、航空業界全体の信頼性低下にも繋がりかねません。

 

私も年に何回か、駐機場までバスで移動するケースがあります。

航空機の運航に詳しい人に聞いたことがありますが、何台かのバスで駐機場に向かう場合、最後のバスに地上係員が乗車し、機内スタッフに、乗客原因が搭乗したことを確認するそうです。

したがって、今回は、地上スタッフが乗車したバスが、前のバスを追い越したことが考えられます。

機内スタッフ側が、例えば、

・駐機場に向かうバスが、何台あったのか

・バスは全て駐機場に到着したか

が確認できる仕組みにしなければ、このようなミスは、また発生するかもしれません。

 

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