2024年2月13日付けのダイヤモンドオンラインが、
『断られた→返信しない「メール1往復主義」の若手が増加中!タイパ重視の本末転倒』
と言う見出しの記事を報じていました。
この記事を以下に要約し、感想述べます。
《ダイヤモンドオンラインの記事の要約》
近年、ビジネスマナーにおいて、コミュニケーションの形式が変化しています。
特に、ビジネスの場面でのやり取りが従来よりも簡潔になっていることが指摘されています。
例として、過去には断りの連絡をした際に相手から礼儀正しい返信があるのが普通でしたが、最近は返信がなくやり取りが「一往復」で終わることが多くなっています。
これは、特に若手社員の間で一往復で済ませることが常識化しているようです。
この背景には、デジタルコミュニケーションの変化、リモートワークの普及、および効率的な業務遂行へのシフトがあります。
メールやチャットなど短く直接的なコミュニケーションが主流になり、従来のフォーマルなあいさつや締めくくりが省略される傾向にあります。
また、リモートワークの普及によりオフィスでの直接対面のコミュニケーションが減少し、非公式なコミュニケーションスタイルが増えています。
労働時間の管理が厳しくなり、業務を効率的にこなすことが最優先されるようになったことも、この変化を加速させています。
結果として、余計な作業を省くことが求められ、相手に不要な時間を使わせない配慮が重要視されています。
しかし、このようなコミュニケーションスタイルの変化は、長期的な関係構築やビジネス上の成果に悪影響を与える可能性があります。
例えば、相手に対して「次回、また何かあればよろしくお願いします」という短い返信を送ることは、将来の協力関係に対する期待値を高めると考えられます。
このため、現在の簡潔なコミュニケーションスタイルが、長期的に見て期待値を下げる行動につながる可能性があり、会社や個人はこの点を再考する必要があると指摘されています。
ビジネスマナーは時代と共に変化しますが、相手との良好な関係を築き、ビジネス上の成果を最大化するためには、コミュニケーションの質を維持することが重要です。
(要約、ここまで)
この記事の原文を寄稿した方は、「プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社」の代表取締役である秋山進氏です。秋山氏は、1963年生まれで、京都大学を卒業し、リクルートに入社されてキャリアを積んでこられた方ですが、この記事の内容には、概ね同感です。
損得勘定や打算、効率が先行するビジネスであっても、結局の所は、信頼関係で成立することが多いと経験則として想います。
つまり、その時の仕事が成立せずとも、「次回はよろしく」といった流れがないと、信頼関係が築けません。
話題は逸れますが、以前、どこかの講演会や講習会、賀詞交換会などで名刺交換をした方から、名刺記載の個人アドレスに、メールが届くことがあります。
その際に、ある商品や企画の説明をしたいので、日時と時間をあらかじめ設定したメールを送ってくる方が多いです。
おそらく、何人もの人に同様のメールを送っているので、「効率的に打ち合せ時間を決めたい」という発想だと想います。
しかし、こちらとしては、「名刺交換した程度の関係性で、打ち合せ時間をいきなり決めて欲しい的なメールをもらってもなぁ」です。
こうしたメールを送ってくる人の中には、名刺交換した際に、ちょっと長話をして、顔が浮かぶ方もいて、「世間話から入ってくれれば、時間を作って、あってもいいのに」と思う方もいますが、こうしたあからさまに「分刻みで時間調整する」なら、「俺じゃなくてもいいなら、他の人にしてね」と内心思います。
しかし、知り合いの若い世代に話しを聞くと、「メールを効率的にしたいのと、時間設定を提案した方が相手にとっても都合が良い」と思ってそれなりに気を使っているのでは?というのです。
うーん。。。この感覚に慣れないとダメなのかな、と思う最近です。
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