日常的に、活用したり、自然とそうしている「法則」があります。

今回は、以下の「法則」について、「よい具体例」、「悪い具体例」を挙げてみました。

 

1)パーキンソンの法則

《説明》

パーキンソンの法則は、作業が与えられた時間内に拡大する傾向があるとする経済学の法則です。つまり、時間があればあるほど、その時間を使い切るまで作業が広がるということです。

 

《良い具体例》

あるプロジェクトに2週間の締め切りが与えられたが、チームが効率よく作業し、1週間で必要な作業を完了した。残りの1週間は不要な改良や余計な会議をせずに、次のプロジェクトに移行した。

 

《悪い具体例》

同じプロジェクトに2週間の締め切りが設定されたが、チームは最初の週をほとんど何もせずに過ごし、最後の週に急いで作業を行った。結果、品質が低く、非効率な作業が行われた。

 

2)72の法則

《説明》

72の法則は、投資の複利効果を理解するための簡単な方法です。投資の年利回りを72で割ることで、元本が2倍になるのにかかる年数が分かります。

 

《良い具体例》

年利7.2%の投資を行った場合、72を7.2で割ると10が得られます。つまり、この投資は約10年で元本が2倍になります。

 

《悪い具体例》

年利2%の預金に投資した場合、72を2で割ると36が得られるので、元本が2倍になるのに36年かかります。他により高いリターンを得られる投資機会を逃してしまう可能性があります。

 

3)松竹梅の法則

《説明》

松竹梅の法則は、価格や品質に応じて商品やサービスを3つのカテゴリー(高、中、低)に分類することで、消費者の選択を容易にするという考え方です。

 

《良い具体例》

レストランがメニューを高価格帯(松)、中価格帯(竹)、低価格帯(梅)の3つに分けた。客は自分の予算や好みに合わせて選びやすくなり、満足度が高まった。

 

《悪い具体例》

ある商品が松竹梅の法則を無視して一律の価格帯で提供された。結果、客は自分のニーズに合った選択をするのが難しくなり、販売機会が失われた。

 

4)80/20の法則

《説明》

80/20の法則は、パレートの法則とも呼ばれます。これは、ビジネスや経済学において、結果の大部分(80%)は原因の小部分(20%)に由来するとする原理です。

この法則は、ある領域の少数の要因が、全体の成果や影響の大部分を生み出すことを示しています。

 

《よい具体例》

ある企業が自社の製品ラインを分析し、全製品の20%が全収益の80%を生み出していることに気づきました。

この発見に基づき、その20%の製品に集中的にリソースを投入し、さらに収益を最大化することに成功しました。

この結果、無駄な投資を減らし、より効率的な運営が可能になりました。

 

《悪い具体例》

別の企業では、全製品ラインに均等に資源を配分していました。

しかし、この戦略により、収益の少ない製品に過剰な投資がなされ、効率的でない運営が続いていました。

その結果、企業は機会損失に直面し、利益の最大化に失敗しました。この企業は、20%の製品にリソースを集中させることでより高い効率を達成できる可能性があったのです。

 

これらは、日常生活に身近な法則です。

意識して生活することが大事ですね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ882号より)


 

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