個人的には、環境マネジメントシステム(ISO14001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

大昔は、サービス業における環境側面は、いわゆる事務所で生じる「紙ゴミ電気」系ばかり。

最近では、「環境側面」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。今回は、「データベース業」について、環境側面(できるだけ業種固有のもの)や法規制の事例を挙げてみたいと思います。

 

《データベース業における環境側面の事例》

・電力消費:データセンターの運用には大量の電力が必要。

・冷却システム:サーバーの冷却には大量の水が必要。

・ハードウェア廃棄:サーバーや関連機器の寿命が来たときの廃棄。

・電子廃棄物:不要になった電子機器の廃棄。

・音響環境:大量のサーバーは騒音を発生させる。

・物流:ハードウェアの輸送、または技術者の出張。

・バックアップエネルギー:電力停止時のバックアップ電源の環境負荷。

・ペーパーレス化:デジタル化による紙使用の削減。

・リモートワーク:物理的な移動の削減。

・電力供給:電源の安定化を維持するための環境負荷。

・データセンターの設計:効率的な冷却と電力消費のための設計。

・サーバー効率:サーバーの電力効率。

・データ通信:大量のデータを転送するためのインフラ。

・エネルギー消費のモニタリング:電力使用量の監視と管理。

・サーバールームの照明:適切な照明が必要。

 

《有益な環境側面の事例》

1)データのデジタル化:物理的な文書の減少による紙使用量の削減。

2)電力効率の改善:新しい技術によるエネルギー消費の削減。

3)データセンターのエネルギー効率化:高効率の冷却システムやサーバー設計によるエネルギー消費の削減。

4)リモートワークの促進:通勤によるCO2排出の削減。

5)電子リサイクル:不要になった電子機器の適切な廃棄。

 

《データベース業に関連する法規制の事例》

◆廃棄物処理法:

この法律は廃棄物の適切な処理を促進するために設けられています。データベース業においては、廃棄物(例: 不要となったハードディスクドライブ、サーバー機器)の処理に関する規制が適用されます。データベース業者は、廃棄物の分別、処理方法の適正化、リサイクルの促進などに対応する必要があります。

 

◆騒音・振動規制法:

データベース業には、サーバー設備や冷却装置などの機械音や振動が発生する場合があります。この法律は、騒音や振動の発生を制限し、周囲の環境に対する配慮を求めます。データベース業者は、適切な騒音・振動対策を講じることが求められます。

 

◆大気汚染防止法:

データベース業においては、サーバーや冷却装置の運転に伴って排出される大気汚染物質(例: 排気ガス)が問題となります。この法律は、大気汚染の防止や排出物の削減を目的としており、データベース業者は大気汚染物質の適正な管理・削減に努める必要があります。

 

◆水質汚濁防止法:

データベース業においては、冷却装置などの水を使用する場合があります。この法律は、水質の保護や汚染の予防を目的としています。データベース業者は、水の使用や排水に関して適切な処理や管理を行うことが求められます。

 

◆地下水保全条例:

データベース業においては、冷却装置や施設の地下水の利用が行われる場合があります。この法律は、地下水の保全や適正な利用を目指しています。データベース業者は、地下水の適正な管理・利用を行い、地下水の保全に貢献する必要があります。

 

《データベース業の緊急事態の事例》

◆サーバー障害:

データベース業では大規模なサーバーを使用し、データの保管や処理を行います。サーバーの障害や停止は、データの損失やアクセスの遮断といった深刻な状況を引き起こす可能性があります。

 

◆セキュリティ侵害:

データベースには機密性の高い情報が格納されているため、セキュリティの侵害は重大な問題です。ハッキング、不正アクセス、データ漏洩などのセキュリティ侵害が発生すると、個人情報の流出や業務の停止などの深刻な影響が生じます。

 

◆電力供給の停止:

データベース業では大量の電力を消費するため、電力供給の停止は業務に重大な影響を及ぼします。停電や電力供給の不安定さによって、データの保管や処理、サーバーの冷却などが滞る可能性があります。

 

◆自然災害:

自然災害(地震、洪水、台風など)はデータベース業にとって大きな脅威です。災害による施設の破損や通信の遮断、インフラの損傷などが発生すると、データの損失やアクセスの遮断が起こる可能性があります。

 

◆データの消失・破壊:

データベース業では、データの保管とバックアップが極めて重要です。データの誤消去、バックアップの不備、ストレージの故障などによってデータが消失または破壊されると、復旧が困難であり、重要な情報の喪失や業務の混乱が生じる可能性があります。

 

以上が、「データベース業」におけるISO14001に関連する「環境側面」、「有益な環境側面」、「法的及びその他の要求事項」、「緊急事態の想定と対応」の具体的な事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ862号より)
 

 

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